塗布量とは、外壁塗装で塗装する塗料の量のことで、外壁塗装でしっかり把握しておきたいワードの1つです。なぜなら、外壁塗装の品質、費用に大きく関係する重要なものであるからです。
もしも塗布量に関する知識がない場合、どのような事態に直面するか簡単に説明しますと…
●塗布量が少ないことが原因で、外壁塗装が早くダメになってしまう。
●塗装業者にされるがまま、無駄に多くの塗料を塗られて損をする。
といったことが起こる可能性があります。
そうならないためにも、この記事で外壁塗装における塗布量について詳しく説明していきます。
外壁塗装を検討中の方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
参考になることが見つかると思います。
目次
外壁塗装の塗布量について知っておこう
塗布量は、塗装する塗料の量
先述したように、塗布量とは、塗装する塗料の量のことです。
1平米あたりの塗布量は、各塗料メーカーが塗料製品ごとにはっきりと定めています。
外壁塗装をするときに、塗装する職人さんの技術と経験による目分量で、なんとなく塗っていると思っていた方もいるのではないでしょうか。
決められた塗布量を守らずに塗装をすると、品質に問題が生じる可能性が高くなります。
他に塗布量で覚えておきたいことが、言い回しです。
「標準塗布量」や「標準使用量」、「使用量」または「所要量」などの表記は、「塗布量」と同じと考えてもらって大丈夫です。
塗布量を守ることはとても重要
外壁塗装で塗料メーカーが定めた塗布量を守ることは、とても重要なことです。
なぜなら、塗布量を守ることが、その塗料の持っている性能を最大限発揮することに繋がるからです。
もし目分量で塗装をし、塗布料が多すぎる、少なすぎるという状態になった場合、塗装品質に問題が発生する可能性が高くなります。
たとえば、耐用年数よりも早く劣化して、色褪せや剥がれなどが発生します。
誰でも簡単!塗布量の計算方法を覚えておこう
ここまで読んでみて、外壁塗装の際に適切な塗布量を知っておきたいと考えた方が多いのではないでしょうか。
ここからは、その塗布量の計算方法を紹介していきます。
塗料メーカーが定める塗布量を把握しよう
まず、外壁塗装で使用する塗料には、塗布量が記されているので、それを読み解くところからはじめましょう。
単位を理解すれば、簡単に読み解ける
パッと見た感じでは、とても難しそうに見える塗布量ですが、単位の意味を理解すれば、誰でも簡単に読み解けます。
ほとんどの場合、塗布量は、「kg /㎡」か「㎡/ℓ」という単位で表記されています。
たとえば、0.15~0.2 kg /㎡と表記されていた場合、1㎡あたり0.15~0.2kgの塗料を塗装するのが適切な塗布量ということです。
1.2~2.1㎡/ℓという表記の場合、1ℓの塗料で、1.2~2.1㎡の範囲を塗装すべきということです。
どうして塗布量に幅があるのか
塗布量には、上記の0.15~0.2kg/㎡のように幅があるのですが、これには理由があります。
これは、同じ大きさの外壁でも外壁材によって表面積が微妙に違うからです。
ツルツルの外壁と凹凸のある外壁では、凹凸のある外壁の方が表面積は広くなります。
こうした外壁材が異なると表面積が異なることを考慮して、塗布量には幅が設けられています。
他に、外壁がひどく劣化している場合、塗料を吸い込む傾向にあることも考慮されています。
外壁の状態が悪い場合は、外壁の品質をよくするため、塗料の吸収が止まるまで塗り重ねます。
そのため、多くの塗料を使用することになります。
このことからも、塗布量に幅が設けられています。
塗布量を導き出す方程式を知っておこう
先ほど、説明した塗布量の単位である「kg /㎡」「㎡/ℓ」それぞれで計算方法は異なります。
●「㎏/㎡」
塗装面積(㎡)×塗料メーカーが定める塗布量(㎏/㎡)=必要な塗布量(kg)
●「㎡/ℓ」
塗装面積(㎡)÷塗料メーカーが定める塗布量(㎡/ℓ)=必要な塗布量(ℓ)
この方程式を覚えておくと、外壁塗装における必要な塗布量がわかります。
さらに、計算により塗布量を導き出すと、塗料缶の数も簡単に導き出せます。
●必要な塗布量(kg)÷塗料1缶(kg)=購入する塗料缶の数
●必要な塗布量(ℓ)÷塗料1缶(ℓ)=購入する塗料缶の数
塗布量を守らない業者が存在する
外壁塗装を成功させるために、ほとんどの外壁塗装業者は、塗布量を守り塗装を行ってくれます。
しかし、残念なことに塗布量を守らない業者も存在します。
規定に達していない塗布量で塗装して、手間や人件費などを抑えて不当に儲けようとするなど悪質です。
このような業者を避け、信頼できる業者を見つけなければいけません。
外壁塗装における業者選びは、外壁塗装を成功させるためにも非常に重要です。
塗布量をごまかしていることは、見た目ではわかりにくい
塗布量を規定より少なく塗装していたとしても、残念ながら素人には、それを見分けることは難しいです。
そのため、一見キレイに塗装されているように見えても、規定の塗布量に達していないことがあるので注意が必要です。
このことからも、やはり業者選びが重要だということがわかります。
契約前や契約後に使用する塗料缶の数を、上記の計算式を用いて計算しておく、現場に搬入された塗料缶の数を確認するなど、対策をしておくことをおすすめします。
まとめ
外壁塗装における塗布量の重要性について、説明させていただきました。
各塗料メーカーが定める塗布量を守ることは、非常に重要です。
守らずに塗装を行うと、外壁が早く劣化して、剥がれやひび割れなどの症状が発生する可能性が高くなります。
そのため、しっかりと塗布量を守って塗装してくれる信頼できる業者に依頼するようにしましょう。
事前に、正確な塗布量か判断できる対策も忘れずに行いましょう。
そして、人生に数回の外壁塗装をしっかりと成功させましょう。
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