軒天とは、家のどの部分かご存知でしょうか?
軒天は、軒裏(のきうら)、軒天井(のきてんじょう)、軒先(のきさき)などとも呼ばれる屋根の裏側の天井のことで、外壁から外側に突き出して見える部分のことです。
そんな軒天には、大きな3つの役割があります。
それが「外壁保護」「外観上の美観」「屋根裏換気」です。
今回は、その中で外観上の美観に影響する、軒天におすすめの色などを主にまとめて説明していきたいと思います。
外壁塗装を検討中の方や軒天の色に悩んでいる方はきっと参考になることが見つかると思いますので、チェックしてみてくださいね。
それでは、いっしょに見ていきましょう。
目次
軒天のおすすめ色5選
ここからは、軒天におすすめの色を5つ紹介していきたいと思います。
それぞれの特徴も説明していきますので、参考にしてみてください。
白
軒天は、屋根の裏側であることから明るい色を選択する方が多いです。
その明るい色の中でも断トツで人気の色があります。
それは、白です。
軒天の色に迷ったら、とりあえず白を選べば間違いないといっても過言ではありません。
なぜなら、白は屋根や外壁の色を問わず相性の良い色だからです。
その中でも、黒や赤などの比較的濃い色との相性が抜群なので、外壁に濃い色を採用している方には白がおすすめです。
ただし、軒天には湿気が溜まりやすく、カビや藻など黒ずみが発生しやすいため、、白は特に汚れが目立つというデメリットもあります。
クリア(透明)
白の次に人気の色、それがクリア(透明)です。
最近は、軒天の材質に木目調のものが流行っていますので、透明で素材の表情がそのままあらわれるクリア塗装が人気を得ています。
しかし、軒天は劣化が激しいため、クリアを使用するとみすぼらしい印象を与えてしまう可能性があります。そのためクリア塗装をする場合は新築から10年未満がおすすめです。
黄色
明るい色が人気と先述したように、黄色もかなりの人気色のひとつです。
黄色でも濃い黄色よりも薄い黄色の方が人気です。
黄色と相性の良い外壁の色は、青、赤やピンク系などの爽やかなイメージの色になります。
黄色はビビッドカラーですが、軒天に採用することで差し色効果があり、比較的どの色の外壁にも合います。
黒
白い外壁の家なら、軒天には黒をおすすめします。
建物がとてもカッコいい雰囲気になります。
さらに、屋根の色も黒系にすると統一感が増して建物の印象が引き締まります。
黒と相性の良い色は、白や黄色などの薄い色といわれています。
クリーム色
クリーム系の色は、外壁でも定番の人気色ですが、軒天でも人気の色です。
具体的には、ライトクリーム、ホワイトリリィ、サンダルウッドなどのクリーム色が支持されています。
クリーム系の色は外壁にも多く採用される色なので、軒天もクリーム系の色にして統一感を出す方も多くいらっしゃいます。
他には薄い青、薄い緑もクリーム系と相性が良いです。
色を決めるのは建物との相性が大切
ここまで軒天におすすめの色を紹介してきましたが、軒天の色選びで大切なのは建物全体との相性です。
建物全体の統一感を出したいのなら、外壁と屋根と同じ色にすることもひとつです。
また、軒天をアクセントにして外壁や屋根とは違う色を採用するのもおすすめです。
そこで気をつけたいのが、外壁や屋根と相性の悪い色を選ばないことです。
たとえば、「オレンジ×黒・黄」「茶×紺」「黄×青・紫」「緑×赤」などの組み合わせです。
クリア塗装を採用する際は軒天の劣化具合を把握しよう
軒天にクリアの色を採用する方は、現状の軒天の劣化具合を把握しておかなければなりません。
先述したように軒天は湿気の溜まりやすい箇所です。
そのため、外壁や屋根などとは劣化の進み具合が違うとされています。
そこで、ここからは軒天に発生する劣化症状を紹介していきます。
色褪せ
軒天の劣化症状のひとつに色褪せがあります。
経年劣化によって発生するのですが、症状としては軽度なのでクリア塗装をしても問題ありません。
塗装剥がれ
軒天の劣化症状に塗装の剥がれもあります。
よく見られる症状であり、劣化の程度としては軽度から中度にあたります。
しかし、塗膜が剥がれることで下地へのダメージにつながるため、塗装が剥がれてきた段階で再塗装によるメンテナンスを検討しておくことをおすすめします。
カビ・藻
軒天は湿気が溜まりやすいため、カビや藻が繁殖しやすい場所です。
カビや藻が発生している状態になると、軒天の水切れが悪くなっている可能性が高く、屋根裏換気が正常におこなわれなくなります。
屋根裏換気が正常におこなわれなくなると、湿気が屋根裏に溜まってしまいシロアリの発生につながります。
そのため、カビや藻が発生したら危険信号であると認識して、水切れの改善のために塗装を検討することをおすすめします。
シミ
軒天にシミが発生した場合、かなり劣化が進んでいると考えられます。
シミ発生の原因はさまざまで、雨樋の排水処理能力の低下や、ベランダ下の軒天のシミの場合はベランダの床下に問題がある可能性があります。
シミを放置してしまうと下地の腐食や雨漏りなどの大きな被害につながるおそれがあります。
最悪の場合、新しい軒天と交換しなければならなくなります。
そのため、シミが見られる場合は早急な対応をおすすめします。
日陰による見え方の違いに注意
軒天の色選びで注意すべきなのは、仕上がりを想定することです。選んだ色と塗装した色で色合いに違った、ということはよくあります。
なぜなら、軒天は基本的に日陰になるためです。
例えば統一感を出そうとして外壁や屋根と同じ色を塗装したとしても、日の当たり方が違うため同じ色に見えません。
色の見え方を考慮して、軒天の色をはじめから何色にでも合う白を選ぶ、統一感を出したい場合は、外壁が黒の場合は、日陰の見え方を想定して軒天には灰色を選択するなど、仕上がりをイメージして色を選ぶことをおすすめします。
軒天の色を選ぶことができるカラーシミュレーションで、ある程度のイメージを掴んでおくことも大切です。
まとめ
ここまで軒天の色選びについて説明させていただきました。
建物の色との相性や軒天の状態などに合わせて適切な色を選んでくださいね。
軒天は、結構目につく場所なので、劣化具合や色合いで建物のイメージが決まってしまいます。
それなのに、外壁や屋根と比べるとあまり意識されている方が少なく、気が付いたときにはかなりの劣化症状があらわれているなんてこともよくあるのです。
そのため定期的に状態を確認して建物のイメージを悪くしないよう、メンテナンスをしてくださいね。
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