折板屋根と聞いてどんな物かピンとくる人は、少ないのではないでしょうか。
けれど、実は意外と身近なところに折板屋根は使われているのです。
例えば、駅などの自転車置き場、体育館、倉庫やプレハブ、ガソリンスタンドなどに使われていることが多いです。
台形が連続した凹凸の金属屋根といえば、思い出す方もいらっしゃるでしょうか。
そんなあまりピンとこない折板屋根についての知識を持っている方は、当たり前に少ないと思います。
ご自宅や会社に折板屋根があったとしても、耐用年数やどのような施工方法が適しているのか、費用はどれくらいかかるのか、と知識がまったく無い状態では、リフォームをしたくても何から手をつければいいのかわからなくて長期間放置してしまうなんてことにもつながりかねません。
ということで今回は、折板屋根について詳しく説明していきたいと思います。
生活の中に折板屋根がある方や少しでも折板屋根に興味がある方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
それでは、いきましょう。
目次
折板屋根の耐用年数とリフォーム時期
折板屋根は、種類としては金属屋根であり、耐用年数は20~30年といわれています。
そのため、築年数が20年を経過しているのであれば、本格的にリフォームを検討することをおすすめします。
ですが、もっと早い時期から、塗膜の劣化やボルドのサビなどの症状が発生する可能性があるため、注意する必要があります。
長期間良い状態を意地するのであれば、10~15年で塗り替えをおこなうのが理想です。
折板屋根の耐用年数とリフォーム方法と費用
屋根のリフォーム方法には、主に3種類あるとされています。
それが、「塗装」「カバー工法」「葺き替え」です。
ここで簡単にそれぞれのリフォーム方法の費用単価をまとめてみましたので、チェックしてみてください。
リフォーム方法 | 平米単価 |
---|---|
塗装 | 1,800~5,000円/㎡ |
カバー工法 | 7,800~12,680円/㎡ |
葺き替え | 11,700~58,000円/㎡ |
いずれの工事も別途で足場代や諸経費が発生する場合があります。
屋根のリフォーム方法は、3種類あると先述させていただきましたが、折板屋根のリフォームでは、基本的に「塗装」か、既存屋根の上に新しい屋根材をかぶせる「カバー工法」のどちらかが採用されます。
既存の屋根を撤去して新しい屋根材に丸ごと交換する「葺き替え」も不可能ではないのですが、費用が高額になりすぎること、工事期間中は建物が使用できなくなることから、あまり採用されることがありません。
また葺き替えは、周囲の状況によってできないケースもあります。
塗膜の劣化、チョーキング、サビ、雨漏りなどの劣化症状が発生している場合、業者に相談して最適な方法で施工してもらうことをおすすめします。
折板屋根の塗装費用と施工単価
屋根の塗膜に劣化が見られるが、雨漏りほど大きな劣化は見られない状態ならば、塗装によるメンテナンスで対応できます。
折板屋根は、アンカーボルトなどからサビが発生しやすいので、塗装をする前にしっかりとケレン作業や防サビ対策をすることが重要になってきます。
塗装にかかる費用は、塗装範囲が140~200㎡くらいならば、総額43~130万円くらいといわれています。
小規模の店舗などならば30万円前後で施工ができたという例もあります。
塗装は、使用する塗料によっても金額が異なってくるので依頼する業者に相談して決めてくださいね。
屋根の暑さ対策には、遮熱・断熱塗料
折板屋根は金属屋根なので、日差しの熱を吸収しやすいという問題があります。
そんな屋根の暑さ対策には、遮熱性や断熱性の高い塗料を選ぶのも選択肢のひとつです。
遮熱性や断熱性の高い塗料を使うと、屋根の表面だけでなく室温も下げてくれます。
そのため、室温が高くなりがちな工場などでは、遮熱塗料を採用することが多いです。
折板屋根のカバー工法費用と施工単価
折板屋根の劣化がひどく、穴があいたり雨漏りなどの劣化症状が見られる場合は、塗装ではなく既存の屋根に新しい屋根材を重ねる「カバー工法」がおすすめです。
屋根がふたつ重ねることで、防水性や断熱効果の期待が高く、さらにふたつの屋根の間に断熱材を敷き込むことも可能なので断熱効果を高めることもできます。
カバー工法の施工にかかる費用は、7,800~12,680円/㎡くらいといわれています。
価格は、屋根材の種類や依頼する業者によって差が生じます。
できるだけ費用を抑えたい場合は、候補を3社ほどに絞り相見積もりをして比較して検討しましょう。
折板屋根の葺き替え費用と施工単価
見るからにどうしてもカバー工法では対応できないくらい劣化が激しい場合は、葺き替えがおすすめです。
ただし、既存の屋根を完全に外してしまうため、工事中は建物を使用することができません。
価格は、11,700~58,000円/㎡くらいが目安といわれており、幅広いです。
先述したように、折板屋根のリフォームとして葺き替えは一般的な工法ではないため、施工が可能なのか、予算なども考慮して少しでも不安なところがあるのなら依頼する業者に相談するようにしましょう。
折板屋根の取り付け方法3種類
折板屋根の取り付け方法には、主に3種類あるといわれています。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
ハゼ締めタイプ
梁の上にタイトフレームを固定してから金具を取り付け、そこに屋根の端と端を巻き込むように折り曲げ固定します。
屋根の上から施工ができ、ボルトで穴を開ける必要がないので、防水性が高いうえにコストが低いです。
しかし、固定力が他の取り付け方法と比べると弱く、台風など強風で外れやすくなることもあります。
重ねタイプ
タイトフレームの上にボルトを取り付け、2枚の屋根を重ねてナットで固定します。
固定力が高いため強風にあおられても頑丈という魅力があります。
嵌合(かんごう)タイプ
吊子(つりこ)という金具で2枚の屋根をタイトフレームに固定します。
そして、吊子の上にキャップをかぶせてはめ込む方法です。
表面のボルトが隠れるので、見た目が悪くならないのが魅力です。
まとめ
ここまで折板屋根のリフォームなどについて説明させていただきました。
折板屋根のリフォーム時期や劣化が見られるようであれば、信頼できる業者に依頼するようにしてください。
そこで、業者にしっかりと現地調査をしてもらい、どのリフォーム方法が最適かを念入りに相談して決めるようにしましょう。
雨漏りが発生している場合は、さまざまな原因が考えられるため、状態を隈なく確認してもらうことをおすすめします。
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