自宅の庭に夢のドッグラン!使用する床材などを徹底チェック!

この記事の監修者

佐伯 明彦 (株式会社ソラ SOLA)

所有資格外壁診断士

外壁施工において構造性能や耐火耐久性能など外壁塗装をお考えの方に対して アドバイスをおこなっております。


犬も猫も変わらずに人気を得ている昨今、SNSの活用などで愛犬家同士の交流が増えたりドッグランなどのイベントにも参加しやすい状態になり、愛犬家のみなさんは愛犬と楽しい時間を過ごせる機会が増えたのではないでしょうか。

そんな素敵な空間であり愛犬家の憧れのひとつであるドッグランを自宅につくれたらと想像したことがある方も多いと思います。

毎日の散歩も素晴らしいですが、いつでも自由に走り回れるように庭をドッグランにリフォームしたいというその願いを少しでも実現に近づけるために、この記事でドッグランのメリットや使用できる床材の種類などを紹介していきたいと思います。

少しでも参考になるようにできる限り詳細に紹介していきますので、お見逃しなく。
それでは、いっしょに見ていきましょう。

ドッグランに必要な庭の広さは?

いざ、ドッグランをつくろうと考えたときに気になることは、どれくらいの庭の広さが必要なのだろう?ということだと思います。

大型犬や小型犬など犬種によっても必要な広さが変わってくるのですが、一般的にいわれている広さは…

小型犬→100㎡
大型犬→500㎡

100㎡という数字を見ると途方もない広さに感じてしまうかもしれませんが、10m×10mなので、実際はそこまで広くありません。

坪数でいうと30坪なので、都市部の家ではなかなか厳しいかもしれませんが、絶対に確保できない広さではないです。

しかし、大型犬となると話は別です。
かなり広いスペースがないとドッグランをつくることは難しいです。

ドッグランにおいて広さの確保が最重要項目ではあるのですが、先述した広さが確保できないからといって諦める必要はありません。

愛犬がくつろげるスペースとしてのドッグランでもいいですし、庭に限らず家の側面の敷地もうまく利用することができれば、走り回る距離をとることもできるかもしれないので、アイデア次第で狭いスペースでもドッグランをつくれるかもしれませんよ。

そのため、広さが不十分かもしれないと悩んでいる方は、諦めずに可能性をいろいろと考えてみましょう。
自分で考えてもわからないという方は、工務店やリフォーム会社に相談してみることもひとつの手段です。

庭にドッグランをつくるメリットとは?

庭にドッグランをつくりたいと憧れている方の中には、憧れが大きすぎて具体的にどんなメリットがあるのか把握していない方も多いと思います。

ここからは、ドッグランを庭につくるとどんなメリットがあるのか紹介していきます。

①愛犬が自由に好きなときに運動できる
②室内でのケガを避けることができる
③庭のお手入れが簡単になる

ドッグランをつくる最大のメリットは、愛犬の運動不足を解消できるという点です。
忙しくて散歩をさせる機会が取りにくいときも、ドッグランがあれば敷地内ですぐに運動させることができるため、愛犬の体がなまることもなくなり、ストレスも溜まりにくくなります。

好きに思う存分走らせることができるので、骨や筋肉も強く発達して健康そのものになり病気になりにくくなるメリットもあります。

また、小型犬に多いのですが室内で遊ばせていると、床で滑ってケガをしたり、はしゃぎすぎて柱にぶつかったりすることがあります。
しかし、ドッグランだと地面を柔らかくできるため、ケガのリスクが少なくなります。

さらに、庭がスッキリとキレイになるメリットもあるのです。
よほど広大な土地がないとドッグランをつくった場合、庭のすべてがドッグランになることがほとんどだと思います。
ドッグランをつくるには、危険なものや余分なものを取り除かないといけないので、かなりスッキリとした状態になります。

庭が天然芝の場合は、芝の管理が必要なのですが、メンテナンスがいらない床材もあるため、キレイな状態を楽に保つことができるのです。

ドッグランを設置するときは床材選びが重要

メンテナンスが必要ない床材があると先述しましたが、そもそもドッグランに適切な床材はあるのでしょうか?

ここからは、ドッグランに適した床材を紹介していきます。

天然芝

ドッグランを設置する際、最も美しい見た目になる床材が天然芝です。
芝の下は土なので柔らかく、愛犬の足腰への負担も少ないです。

庭が天然芝だとドッグランだけでなく、家族が日光浴するのにも最適です。
ですが、少し先述したように天然芝はメンテナンスが大変です。

芝刈りや雑草対策、害虫駆除などこまめにメンテナンスをしないとすぐに荒れ果ててしまいますし、愛犬が同じ場所にオシッコを繰り返すことで、その部分が枯れてしまうおそれもあります。

それゆえ、メンテナンスを惜しまないという方であれば、天然芝はとてもおすすめの床材といえます。

人工芝

人工芝のドッグランは、ほぼメンテナンスの必要がありません。
施工も簡単で人工芝の状態によるのですが、基本的に柔らかくクッション性があります。
さらに、害虫発生の心配もないため安心して使用することができるでしょう。

ただし、デメリットとして価格が高いことがあげられます。
あと、寿命が長くても10年くらいなので、交換が必要になります。

さらに、夏は熱を逃がしにくいため非常に暑いです。
それゆえ、夏場は定期的に水を撒くなど対策をしないと愛犬が熱中症になってしまう危険性があります。

ウッドチップ

ウッドチップとは、木材を細かく粉砕してつくられた床材で、公園の林道などによく使われていることがあります。
種類が豊富で、種類によっては木の香りや防虫効果を持たせたることが可能です。

しっかりと敷き詰めれば、クッション性も十分あるため、関節のケガの予防にもなります。
また、室内飼いしている方にはとても嬉しい愛犬の足が汚れにくいというメリットもあります。

しかし、ウッドチップは割れやすいため、トゲが愛犬の足に刺さってしまうおそれがあります。
もしもウッドチップをドッグランの床材として採用するのなら、遊ばせた後は必ず愛犬の足をチェックするようにしてください。

あと、ウッドチップは経年劣化するので、定期的な入れ替えが必要になります。

パークチップ

パークチップとは、松などの樹皮から作られたチップのことで、ウッドチップよりも粒が大きいのが特徴です。

それゆえ、トゲが足に刺さるという心配が少なく、シロアリ対策にも効果があるのです。
しかし、ウッドチップよりもやや高価で、経年劣化による入れ替えが必要なので、ランニングコストが少し高くなってしまうかもしれません。

また、これはウッドチップも同様なのですが、パークチップは風で飛んでいく可能性があります。
対策としては、定期的に水を撒いて飛びにくくすることが効果的です。
ただし、ウッドチップは濡れると色が変わるためわかりやすいのですが、パークチップは色が濃いため濡れても変色がわかりづらく濡れているかどうかの判断がつきにくいというデメリットがあります。

庭にドッグランを設置するときの費用

これからドッグランをつくろうと考えている方が、広さの次に気になることが費用だと思います。
もちろん、ドッグランのサイズや愛犬のサイズによって異なってくるのですが、一般的な費用相場としては…

●庭の一部をドッグランにする:50万~100万円
●庭全体をドッグランにする:100万~200万円

庭全体をドッグランにする場合、既存の植物の撤去や犬が敷地内から出ないようにするためのフェンスに交換するなどの工事が必要になると、さらに費用が高くなってしまいます。

DIYでドッグランをつくることは可能か

ドッグランをつくるための費用は決して安いものではありません。
そのため、DIYに慣れている方ならば、自分でつくったほうが安くなるのでは?と考えると思います。

結論としては、時間をかければDIYは可能です。

しかし、DIYで問題になるのが床材です。
とくに基礎の部分です。

人工芝を敷いたりウッドチップを撒くだけなら、誰にでもできます。
ですが、愛犬の足に負担をかけないドッグランにするためには、できるだけ平坦な地面をつくらなければいけません。
DIYで基礎部分をしっかりと平坦につくることは非常の難しく、時間がかかってしまいます。

ドッグランぽいものは誰でもつくれると思いますが、愛犬の安全を考えると専門の業者に依頼することが無難だと思います。

庭にドッグランをつくる際の注意点

ここからは、庭にドッグランをつくる際に注意すべきことを紹介していきます。

①滑りにくく柔らかい素材をつかう
②柵を絶対に乗り越えられない高さにする
③屋根のあるスペースをつくる
④障害物はできるだけ排除する

まずは、床材選びです。
種類について先述しましたが、選ぶときは見た目やメンテナンスのしやすさだけでなく、「滑らない」「クッション性がある」ことを考慮して選ぶようにしてくださいね。
愛犬への安全性も考慮しましょう。

次は、柵の高さと強度になります。
犬は賢いので、ちょっとした段差や隙間を覚えては脱出しようとすることがあります。
そのため、絶対に脱出できない隙間と高さの柵を設置するようにしてください。
運動能力の高い犬種だと、勢いをつけてジャンプすると予想以上の高さを飛ぶので注意しましょう。

あと、夏場の暑さ対策や突然の大雨に備えて、屋根のあるスペースを確保しておきましょう。
愛犬がケガをする危険性がある障害物はできるだけ置かないようにしておきましょう。

ドッグランの近くに欲しい設備

ドッグランをつくるときに近くにあると非常に便利な設備があります。
それは「水道」です。

水道が近くにあると水を撒くこともできるし、愛犬に水を飲ませたり体や足を洗うこともできます。

そして、もうひとつがスロープです。
愛犬が若いうちは段差があってもなんなく飛び越えて家への出入りをしますが、高齢になってくると段差の上り下りが難しくなってしまう可能性があります。
そのため、スロープがあると将来的に助かるかもしれません。

まとめ

愛犬家の憧れのひとつ、ドッグランの設置について紹介してきました。
少しまとまった費用が必要になりますが、実現するとかなり有意義な愛犬との時間を過ごせること間違いなしです。

愛犬のためにも安全性の高いドッグランづくりを心掛けてくださいね。
ドッグランについて少しでも相談したいことがあるのなら、専門の業者に相談してみましょう。
この記事があなたの愛犬との素晴らしい時間を夢のドッグランで過ごすための参考に少しでもなれば幸いです。

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