庭をお持ちの方は、アイツに毎年めんどうくさい思いをさせられているのではないでしょうか。
アイツとは、抜いても抜いても夏近くになれば、グングンと生えてくる「雑草」です。
どんなに完璧に除去したと思っても生えてくるので、遂にイヤになって放置してしまい、収拾がつかなくなっているという方も多いと思います。
そんな諦めてしまったあなたの役に立ちたくて、今回は庭の雑草対策の方法について紹介していきたいと思います。
雑草を手で抜くときのポイント、除草剤の効果的な使い方、他の植物を使ったアイデアなど、さまざまな雑草対策を解説していきますので、快適なお庭づくりの参考にしてみてください。
それでは、いっしょに見ていきましょう。
目次
王道の手で抜くという方法
雑草対策の基本中の基本は「手で抜く」なのですが、疲れますよね。
とくに土が乾いているときに手で抜くのは、本当に大変です。
ポイントは雨上がりの土が柔らかくなっているときに、根っこから引き抜くことです。
手で抜くときの中腰の姿勢がどうしても辛いし腰も痛いという方は、「三角ホー」という立ったまま草刈りができる道具をおすすめします。
三角ホーは、長い柄の先に三角形の刃がついている農具で、雑草を刈ったり、地面を掘り起こしたりするのに便利です。
立ったまま作業をすると身体への負担が減るだけでなく、視界が広くなるため作業効率もよくなるメリットがあります。
生い茂った草を放置してしまうと、やがて種がこぼれて雑草がさらに増えていく原因になってしまいます。
伸びきってしまった場合は、最低でも上側だけは刈っておくことをおすすめします。
そんなときに便利なアイテムが草刈機です。
最近では、女性でも簡単に扱える家庭用の草刈機やコンセントで充電して使用するお手軽なタイプも販売されています。
除草剤は草の状態によって使い分ける
手間暇をかけて手で抜いても、雑草はすぐに生えてきます。
労力に対して結果が結びついてこないと、徐々にイヤになってきて放置してしまいます。
そこでおすすめなのが、除草剤です。
広範囲で効果を発揮してくれるため、庭が広い方や草むしりにそこまで労力を使いたくない方にとっておきのアイテムです。
除草剤は種類によって効果的な使用方法とタイミングがある
除草剤は、「顆粒」と「液体」の2種類のタイプに分けることができます。
雑草の状態によって、この2種類を使い分ける必要があるので、紹介していきます。
生える前、生え始めの雑草には顆粒タイプ
顆粒タイプは、雑草が生える前、生え始めたタイミングに適しています。
顆粒タイプは、時間をかけてじっくりと土に染み込んで根を枯らします。
すでに伸びきった状態の雑草には、あまり効果が見込めませんが、草を刈った後ならば効果があります。
春先に前年の枯れ草を除去して、土をキレイにしてから使うと効果抜群で3~6ヶ月にわたり持続するため、おすすめです。
生い茂った雑草には液体タイプ
生い茂っている雑草には、液体タイプが効果的です。
雨が降ることで効果が薄くなってしまうため、晴天が続きそうなタイミングを見計らって雑草にかけてください。
葉から根に吸収され、約2週間で枯れていきます。
十分に枯れてから抜くと、とても楽に除去することが可能です。
除草剤の効果的な使い方とは
除草剤の効果を最大限発揮させたいのなら、質よりも量です。
高い薬剤を使用するのではなく、安価なものでいいので、とにかくたっぷりと撒くことです。
除草剤用のジョウロを準備して、雑草にたっぷりとかけましょう。
除草剤をたくさん使用したとしても種には効果がないため、しばらくすると生えてきてしまうのですが、何度が繰り返すことで生えにくくなってきます。
春先は顆粒、生い茂ったら液体、と組み合わせて使用すると効果が大きいです。
除草剤を安全に使うには
ほとんどの除草剤は、かけた場所だけ枯れるというものなので、枯らしたくない植物にかからないように注意しましょう。
使用して葉や土が濡れている間、使用してから約1日は触れないほうが無難ですが、その後は、成分が分解されているため、そこまで心配しなくても大丈夫です。
そういわれても安心できないという方は、100%食品原料のみの除草剤があるので検討してみてはいかがでしょうか。
防草シートで次の雑草を生やさない
除草が完了したのに、しばらくすると再び生えてくることが一番がっかりすると思います。
そんな思いをしたくない方は、雑草が生えてきてほしくない場所に専用シートを張ることで、対応しましょう。
専用の防草シートを張ると、新たに種が飛んでくるのを防ぎ、日光や水も遮断するため、雑草が成長する環境ができません。
注意点としては、あまりにも安いものを選ばないことです。
安いものだと、簡単に草が突き抜けて生えてきてしまい、いつのまにか生い茂った状態に…ということになりかねません。
安価なものだと織物製の防草シートがありますが、要注意です。
どんなに織り目が小さくても隙間は必ずありますので、そこから日光などを取り入れて成長して、シートを突き抜けてきます。
雑草は、このたくましさが非常に厄介です。
生き残るために必死に種を飛ばし、わずかな栄養分と水分で成長してしまいます。
そんな雑草の侵入を防ぐ防草シートを選ぶ際は、織り目のない不織布のものや、雑草の細い根も通さない高密度なものを選ぶようにしましょう。
費用を抑えたくて安価なものを選びたくなる気持ちはわかりますが、費用と手間をかけて張った防草シートがすぐに無駄になってしまっては余計に費用が嵩んでしまいます。
グラウンドカバーや人工芝で景観よく対応
雑草管理が大変だからといって、全面をアスファルトで覆ってしまう方もいらっしゃいますが、そうすると味気ないと感じてしまう方も多いと思います。
そこでおすすめなのが「植物で地面を覆う」という意味のグラウンドカバーという方法です。
地面を覆う植物で代表的なものに「芝」がありますが、おすすめできません。
なぜなら、芝は雑草が生えやすいため管理が大変だからです。
では、何がおすすめなのかといいますと、「クリーピングタイム」というハーブです。
クリーピングタイムは、雑草が生えづらく管理が楽というメリットがあります。
しかし、高価だというデメリットがあります。
他には、植物ではありませんが、「人工芝」もおすすめです。
人工芝といえば、硬くてゴワゴワして見た感じもいかにも人工というイメージを持っている方が多いかもしれませんが、最近の人工芝は非常に品質が向上しており、フサフサで肌触りもよい自然なものになっています。
防草シートを敷いた上に人工芝を敷く、クリーピングタイムと組み合わせるなどすると、効果が高くなるためおすすめです。
人工芝を敷く効果を最大限にするためには、3つの大きなポイントがあります。
①既存の土から雑草や石をしっかりと除去する
②人工芝の下に防草シートを敷く
③しっかりと杭で止める
手間はかかりますが、これら3つのポイントを押さえておくとより効果が増すので、覚えておいてくださいね。
砂利を厚く敷き詰めよう
砂利を敷き詰めると地面に落ちた種に日光が届かなくなり、新しい雑草が生えてくるのを防いでくれます。
防草シートの上に敷き詰めるとさらに効果が上がります。
ここで注意してほしいことは、砂利を厚めに敷くということです。
砂利の量が少ないと、雨が降ったり砂利の上を歩いたりしているうちに土が出てきて、日光が当たるようになってしまいます。
日光が当たると雑草が生えてきます。
庭が広いと砂利がたくさん必要になってしまい費用が嵩んでしまうデメリットがあるのですが、そんなときは先述したグラウンドカバーやレンガなどの他の物と組み合わせて、砂利は部分的に使用することで対応できるうえに、おしゃれな見た目にすることもできます。
コンクリート、ブロック、レンガなどを取り入れる
少し先述したのですが、グラウンドカバーで植物だけを用いるのではなく、コンクリートやブロック、レンガなどを組み合わせて使用すると効果的です。
さまざまな色がついているインターロッキングブロックというものを組み合わせたりすると、見た目もおしゃれでとても素敵な空間に仕上がります。
自分の理想に近づけながら楽しい雑草対策を
ここまで、さまざまな庭の雑草対策を紹介してきましたが、参考になりましたでしょうか。
それぞれにより効果的な使い方があるので、うまく利用して自分の理想のお庭づくりを楽しみながら雑草対策をおこなってくださいね。
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