「外壁診断士」「外装劣化診断士」という資格を知っていますでしょうか。
これらの資格を保有している人は、その名の通りお客様の家の外壁の状態を診断して、屋根や外壁に発生している不具合や劣化の状態に合った補修などを的確にアドバイスすることができます。
しかし、実際のところ外壁の診断にこのような資格が本当に必要なのでしょうか。
持っていたからといって何か特別に変わることがあるの?と思う人もいると思います。
そこでこの記事では、「外壁診断士」と「外装劣化診断士」の資格の特徴や内容について詳しく紹介していきたいと思います。
興味のある人は、ぜひ最後まで読んでみてください。
何か資格を取ろうと考えている人や外壁塗装を依頼しようとしている人にも役立つことが見つかるかもしれません。
それでは、いっしょに見ていきましょう。
外壁診断士とは
外壁診断士とは、外壁の性能と課題に対処する専門的な知識を習得しているプロフェッショナルで、新築からリフォームまで的確なアドバイスや提案をすることが可能です。
3階建て以下の一般住宅が対象で、より耐久性・安全性の高い外壁をお客様に提案・提供するために、住宅の外壁の劣化診断・安全評価をおこないます。
外壁診断士は、外壁に求められるさまざまな性能を理解して、設計から工事、管理、メンテナンスまで、外壁に関わる効率的・効果的な作業と理論を日常的に学んでいる優れた技術者です。
外壁診断士になるには
外壁診断士になるには、どうすればいいのでしょうか。
それにはまず、外壁診断士検定試験を受験して合格することが必須条件になります。
一般社団法人「全国住宅外壁診断士協会」が試験を実施しており、合格したのち協会への登録が完了すると晴れて外壁診断士です。
しかし、誰でもすぐに受験できるというものではありません。
外壁診断士には、受験資格が3つ設定されております。
●実務経験5年以上(住宅関連事業の営業、塗装業、左官業、板金業、建材販売業、不動産管理業、住宅リフォーム業、建設業、エクステリア業)
●1級もしくは2級建築士、木造建築士、1級もしくは2級建築施工管理技士、インテリアコーディネーターの資格保有
●外壁アドバイザーに合格後、住宅関連事業に関わる経験が2年以上
これら3つのうち、いずれかをクリアしておくことが受験資格となります。
これらの実務経験にさらにプラスして、学び習得した知識があるため、的確な提案やアドバイスをすることが可能になります。
ちなみに「外壁アドバイザー」という資格があるのですが、こちらは外壁診断士の下位資格であり誰でも受験することができます。
外壁を長持ちさせるために
外壁診断士は、実務的な資格といわれています。
なぜなら、新しい外装材などの具体的な内容や、正しい断熱材の使い方などを学習して、試験合格後も定期的に研修があるため、常に新しい知識を身につけていけることができるからです。
さらに平成21年6月より施工された国土交通省の「長期優良住宅支援制度」を活用して、設計・工事・管理・メンテナンスをおこなうことができます。
外装劣化診断士とは
外装劣化診断士は、基礎的な知識を身につけて、既存の住宅の屋根や外壁などの劣化状況における適切な診断をおこなうための知識と技術を有する人のことをいいます。
外装劣化診断士になるには
外装劣化診断士になるにも試験を受けなければなりません。
外装劣化診断士の試験は、一般社団法人「住宅保全推進協会」で実施されています。
基本的にどんな人でも受験可能なのですが、おおむね以下のような人が対象となります。
●20歳以上で日本国籍を有するもので、建設業または不動産業での実務経験が3年以上
●建築士、宅地建物取引主任者の資格を保有する
試験の内容は、建物の構造、建築材料、屋根・外壁の劣化状態、雨漏りや漏水のリスク、診断の実務、関連法規(建築基準法、品確法、瑕疵担保履行法、長期優良住宅法、特商法、消費者保護法、労働安全衛生法)の理解が必要になります。
このように幅広い知識と経験が必要となる資格なので、外装劣化診断士はお客様の家の状態に対して的確にアドバイスをすることができるのです。
まとめ:両資格ともに的確な外壁診断ができる優秀な人
日本は、もともと他の国と比べて中古よりも新築が多く、住宅の寿命が短かったのですが、最近では、新築が減り住宅の長寿命化が求められています。
そのため、メンテナンスやリフォームが多くなってきており住宅を適切に診断できることの重要度が上がってきています。
そして「外壁診断士」と「外装劣化診断士」の需要も高まってきており、資格を取得した人なら専門的な知識や培ってきた経験から住宅の現状を的確に診断して、お客様に合った適切なアドバイスをすることができます。
もしも住宅を診断してもらう際に、「外壁診断士」と「外装劣化診断士」の資格を有する業者ならば安心して依頼してくださいね。
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