「ALC外壁って聞いたことがあるけど、よくわからない」
「ALC外壁って他の外壁材と比べてどうなの?」
などという声を耳にすることがあります。
現在、このような不安、疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか?
そんな方に向けてこの記事では、ALC外壁のメリット・デメリットや、そもそもALC外壁ってどのようなものなのか?
塗装時の注意点やメンテナンス方法についても説明していきますので、疑問や興味がある方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
ALC外壁
ALC外壁ってそもそもどんなもの?
ALC外壁は、ヨーロッパを中心に普及した建材で「軽量気泡コンクリート」を意味します。
高温で発泡加工をしており内部に気泡が空いているため、非常に軽量である特徴があります。
一般的なコンクリートの約1/4の重さしかありません。
北極圏から砂漠地帯まで世界中のさまざまなエリアで使用されており、日本では東京スカイツリーや東京都庁にも使用されています。
ALC外壁の特徴とは?
ALC外壁は、他の外壁材よりも基本的に性能が高く、その分値段も高い傾向にあります。
性能としては、「断熱性」「耐火性」「耐久性」「遮音性」「調湿性」に優れています。
逆に水に弱いという特徴もあるので、防水加工メンテナンスが必須になります。
約10年に1度の頻度でメンテナンスを行うことをおすすめしています。
ALC外壁のメリットとデメリットとは?
ここからはALC外壁のメリットとデメリットを紹介していきます。
ALC外壁は、非常に軽くて耐久性が高いなど他にもいろいろなメリットがあります。
残念ながらデメリットもありますので、しっかりと把握してALC外壁が自宅に合ったものなのかを判断するようにしましょう。
ALC外壁を採用するメリット
【高い耐久性】
ALC外壁は耐久性が高いというメリットがあります。
ALC外壁には有機物が含まれていないため、熱や乾燥に強く、それらが原因で起こるひび割れや反りが発生しにくいためです。
定期的なメンテナンスをしっかりと行えば、かなり長いあいだ工事の必要がないと言われています。
【軽い】
ALC外壁は、軽いという特徴があります。
内部に非常に細かい気泡が含まれているため、コンクリートであるのに圧倒的な軽さにすることができました。
軽さゆえほかの外壁材と比較すると工事期間を短くすることができます。
また軽さによって、地震からの負担を減らすことが可能です。
このように安全性と施工がしやすいというメリットがあります。
【高い断熱性】
ALC外壁は、耐火性、防火性が高い特徴があり、火災が発生する危険性を低くするメリットがあります。
なぜ耐火性、防火性が高いかというと、主原料が無機質の珪石やセメントなどで構成されているからです。
このため、炎や熱に晒されても燃えにくく、有害物質も発生しません。
【高い断熱性】
ALC外壁は、断熱性が高い特徴があり、夏の暑さ、冬の寒さに影響を受けにくく室内の温度を一定に保つことができます。
理由は、ALC外壁の内部に含まれている気泡が、空気の層をつくり熱の伝わりを抑える役割をします。
ALC外壁の熱伝導率は一般的なコンクリートの約1/10と言われています。
このことからも他の外壁材と比較しても優れた断熱性を持っていることがわかります。
高い遮音性
ALC外壁は、優れた遮音性が特徴です。
ALC外壁内部に含まれている多くの気泡が音を吸収する効果があります。
そのため、車や電車が通過する騒音や、上の階や下の階の生活音も防ぐことができるため、音が気になる方におすすめです。
優れた調湿性
ALC外壁は、調湿性に優れています。
室内の空気中の水分量をコントロールすることで、結露の発生を抑えます。
結果、空調を快適にすることができます。
しかし、外の水分も吸収してしまうと、調湿性が下がってしまうため、防水塗装をする必要があります。
ALC外壁を採用するデメリット
水に弱い
ALC外壁は、水に弱いという特徴があります。
ALC外壁の内部には気泡が含まれているため、吸水性が高くなってしまいます。
水分を吸収してしまうとひび割れや欠落の原因になります。
ALC外壁の特徴である強度を保つためにも、水を避けなければならないので、防水塗装をするようにしましょう。
つなぎ目が多い
ALC外壁は、つなぎ目が多いのが特徴です。
つなぎ目が多いということは、水が侵入する経路が多いということです。
水が浸入すると上記で書いたような症状が発生する可能性が高いので、つなぎ目にシーリングという素材を注入して、水の侵入を防止します。
費用が高い
ALC外壁は、高品質であるため費用が高いです。
高品質な理由として、日本工業規格の認証を得ている企業でないと生産することができないということがあります。
この規格は、日本で3社しか認証されていないので、ALC外壁の品質の高さがこのことからもわかると思います。
ALC外壁を採用する際の注意点
ここからは、ALC外壁を採用する際に、気をつけていただきたい注意点をご紹介します。
防水塗装は必須
デメリットの部分でも書かせていただいたのですが、ALC外壁はとても水に弱いです。
しかも、ALC外壁は構造上、水分を吸収しやすくなっており、水分を吸収してしまうことでひび割れや欠落などの劣化症状が発生してしまいます。
そのまま劣化を放置すると雨漏りに繋がったり、ALC外壁内部が腐食して、耐久性が落ちる原因になってしまうため、ALC外壁に防水塗装は必須です。
ALC外壁は油性塗料が合わない
油性塗料は、塗料そのものの透湿性が低いので、ALC外壁の調湿性効果を消してしまう可能性があります。
さらに、油性塗料の密閉性の高さから塗膜内部に結露が発生して、内部を腐食させてしまうことも考えられます。
そのため、ALC外壁には透湿性の高い水性塗料を塗るようにしましょう。
シーリングのメンテナンスが重要
ALC外壁は、上記でも説明させていただいたように、つなぎ目が多いです。
パネル1枚あたりの幅も他の外壁材に比べると小さめに規格されているので、同じ外壁面積でも、シーリングの長さが長くなります。
そのぶん、水分が浸透するリスクが高くなります。
定期的なメンテナンスが重要になってくるので、約10年に1度くらいのタイミングでシーリングの補修を行うことをおすすめします。
まとめ:実績のある業者に相談しよう
ここまでALC外壁について説明させていただきました。
高品質で素晴らしい性能を持った建材であるのは確かです。
この記事を読んでも把握できなかったり、疑問があるのなら、信頼できるALC外壁について精通している業者を見つけて相談することがベストです。
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