床下浸水の被害にあってしまったときにすべき3つの最優先事項

この記事の監修者

佐伯 明彦 (株式会社ソラ SOLA)

所有資格外壁診断士

外壁施工において構造性能や耐火耐久性能など外壁塗装をお考えの方に対して アドバイスをおこなっております。


最近、日本が、いや地球がおかしいと思いませんか?
夏になると昔では考えられないほどの猛暑に集中豪雨、そして台風に地震。

ただでさえ災害大国である日本なのに、今年は世界的に新型コロナウイルスの感染拡大という本当に大変な状況になっています。もうわけがわからない状態にあります。

そんな中、前向きに頑張っていこう、備えあれば患いなし。ということで今回は集中豪雨によって床下浸水の被害に遭ってしまった場合、どのような対処をすればいいのかを詳しく説明していきます。

誰しもがいつでも被害に遭う可能性があることなので、最後まで読んで対策を知っていただければ幸いです。

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床下浸水とは

床下浸水は、床上まで至らない程度に浸水した状態のことを指します。
地面よりは上、住宅のコンクリートの土台(基礎)まで水が浸入してきている状態のことを言います。

床上まで来ていないのならそこまでの被害ではないのでは、と思ってしまうかもしれません。
確かにその通りなのですが、床上まで浸水していないとはいえ床下は住宅の基礎部分のため、浸水してしまうと耐用年数に大きな影響が出てきます。

床下浸水したときに最優先に行うべき3つのこと

床下浸水の被害に遭ってしまった場合、その経験がないとどうすればいいのかわからず呆然としてしまう可能性大です。

しかし、できるだけ迅速に対応することが重要で、すぐに3つのことを行うことで家屋のダメージを最小限に抑えることができます。

それが…「排水」「乾燥」「消毒」です。

排水をしよう

床下浸水をした場合、雨水だけでなく泥やさまざまなものが混ざった汚水がたまっています。

床下には配管や断熱材などがあり、それが汚水によって濡れてしまうことでカビが発生したり傷んでしまうので、できるだけ早く排水をしましょう。

まずは、床板や畳を取り外し、床下が見える状態にして作業をしやすくします。
床板をはずす作業は手間がかかりますので、業者に依頼することを検討してもいいかもしれません。

水の量がそこまで多くなければ、バケツで汲み出すことで対処できると思いますが、大量の水が浸入していたのならば、工事用の排水ポンプを使用することをおすすめします。

泥水ならば、泥も一緒にかきだしましょう。
泥が残っていると悪臭が発生してしまう可能性が高いので、ちりとりやほうきで頑張って除去するようにしてください。

大変な作業になりますが隅々まで取り除くようにしましょう。

汚水も泥もできる限り取り除くことができたら、真水で洗い流し再び排水します。
泥や汚れが完全にとれるまでこの作業を繰り返し、最後に雑巾やスポンジで完全に水分を拭き取ります。

稀に、排水をしてからしばらく経つとどこからともなく再び水がたまってくることがあります。
そんなときは、水漏れしている場所を探し出し、外部を土のうなどで堰き止めてからパテなどで水漏れしているところの穴埋めをしてください。

乾燥させよう

排水作業が完了しましたら、次は乾燥です。
小型の扇風機やサーキュレーターなどで風を送ることで、早く乾燥させましょう。

季節や天候、被害の大きさによっては、完全に乾燥するまでに1週間以上の時間を必要とする場合があります。

じれったい思いをするかとは思いますが、焦って生乾きのままだと、カビが発生したり悪臭の原因になるため、じっくりと完全に乾燥させるようにしましょう。

注意点として、乾燥させるときは温風ではなく送風にしてください。
温かい風で乾燥させる方が早く乾く気がするとは思いますが、木材が反ってしまったり伸縮してしまう可能性があります。

あと、配管が熱くなってしまい火災の原因になる危険性もあります。

消毒をしよう

床下浸水になってしまった場合の対処で大切なもの、最後は消毒です。

雨水が流れ込んできているだけだから消毒なんてしなくてもいいのでは?と思ってしまう方もいるかもしれませんが、上記でも書かせていただいたように雨水と同時に汚水や下水などが流れ込んでいるので雑菌が多く含まれています。

そのため、消毒をしないと感染症の原因になってしまう可能性があるのです。

もしも本当に消毒が必要かどうかわからなければ、住まいの各市町村や信頼のおける業者に相談してみましょう。
地域や周辺の環境による水質の違いなどから判断してくれると思います。

床下の消毒に使用される消毒剤は、消石灰(しょうせっかい)が多いです。
他には熱湯やアルコール、塩素系漂白剤などがあります。

消石灰を使用する際は、目に入ると失明の危険性があるので手袋、ゴーグル、マスクを必ず装着してください。

使用後は、手洗いうがいをしてください。
可能であるならば業者にしてもらってください。確実に安全です。

床下浸水の対処を業者に依頼するのなら

床下浸水の対処に関して、とくに高齢で自分たちの手ではどうしようもないという方たちは、まずは市区町村区市町村に作業をしてもらえるかどうか相談するようにしてください。

すべての作業をしてもらうことは場合によって難しいかもしれませんが、排水だけや消毒だけと一部の作業なら行ってくれる場合があります。

業者に依頼した場合、床下浸水の対処は日数と手間がかかりますので、費用も安くはなく数十万かかることが多いです。

そのため、せっかく対処してもらうのなら床下浸水の対処と同時にシロアリ対策や断熱材のリフォーム、カビ対策なども点検施工してもらう方も多いです。

その場合、費用はもちろん高くなってしまうのですが、安心できるので状況に合わせて検討してみるのもいいと思います。

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