念願のマイホーム!維持管理費には積立で対策を

この記事の監修者

佐伯 明彦 (株式会社ソラ SOLA)

所有資格外壁診断士

外壁施工において構造性能や耐火耐久性能など外壁塗装をお考えの方に対して アドバイスをおこなっております。


やっとのことで念願のマイホームを手に入れた。
その喜びは、はかり知れないのだろうと思います。

そんな喜びに浸っているときに水を差したくはないのですが、これからマイホームで生活し続けていく中で、住宅のメンテナンスとしての修繕費用というものが必要になってくるのです。

「えっ、そうなの?」

と思った方も多いのではないでしょうか。
家は、建てたらそれでおしまいというわけには残念ながらいかないのです。

形あるものは朽ちていくので、心地いい生活を維持し続けていくためにも、住宅も維持管理しないといけないのです。

住宅は、定期的にメンテナンスをしなければならないことを知らなかった方は是非とも最後まで読んでいただきたいです。

もしも知らないまま生活をし続けて、いざメンテナンスや修繕が必要となった場合に費用がない。なんてことにならないように積み立てておかねばなりません。

場合によりますが、住宅のメンテナンスは結構な金額が必要となる可能性があります。

そういったときに、思わぬ出費で家計がピンチになってしまった例もたくさんあります。
そうならないように今からしっかりと対策をしていきましょう。

では、どうしていけばいいのか?
それをこれから一緒に見ていきましょう。

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戸建てのメンテナンス時期は自己判断

一般的にマンションは、共有部分を修繕するための積立金の仕組みがあります。
外壁の塗り替えなどは、管理組合の計画のもと実施している場合が多く見られます。
そのため、管理組合に任せておけば別段問題ないでしょう。

では、戸建ての修繕費用をどうやって積み立てればいいのか?
いつ工事をするべきなのか?

どの業者に依頼すればいいのかなどをすべて自分で決めなければならないために、そのような知識が欠けていると、気づいたときには劣化が進んでしまっているという場合も多いみたいです。

10年を目安にメンテナンスをしよう

新築住宅には、瑕疵(かし)保険という、コンクリート基礎や柱、梁などの住宅における重要な構造部分の欠陥と雨漏りに対しては、築10年まで売り主に修繕してもらえるという制度があります。

しっかり正しく施工された住宅でも一般的には築10年が経過すると、風雨や日差しによる紫外線にさらされて劣化が進み、屋根や外壁の修繕が必要になってくるので、注意しておいた方がいいでしょう。

水回りの設備の故障や給湯器の交換も場合によっては必要になる可能性があるので注意しましょう。

さらに経年が進むにつれて、バルコニーの防水工事であったり床下のシロアリ対策も必要になってくる場合がありますので、覚えておいてください。

マンションと違いまとめて費用がかかる

上記のような修繕は、住宅の基本的な機能を維持するためのものとして考えられています。
その費用ですが、一般的なマンションの修繕積立金を上回る可能性があるようです。

マンションの修繕積立金と異なり、毎月均等なお金が必要になるのではなく、メンテナンス時期のタイミングに100万円前後の費用が必要になる可能性があるので、積み立てがより大切になってきます。

計画的に積み立てる自信がない方に

自らで計画的に修繕費用を積み立てる自信がない方におすすめの制度があるので、覚えておいていただきたい。

それが、「財形住宅貯蓄」という制度です。

この制度は、毎月の給料やボーナスから5年以上にわたり天引きで積み立てられ、工事費が75万円超などの条件を満たすと修繕に充てられることができる制度です。

他には、火災保険を「積み立て型」にすることも一つの方法としてあります。

一般的な掛け捨て型と比べると保険料は高くなってしまいますが、5年、10年といった保険期間が満期になると修繕費用に充てられるお金が返ってくるという仕組みです。

こういった積み立て制度だけで足りないときは、リフォームローンで借り入れるという手段もありますが、自分の年齢や収入とのバランスに注意しなければなりません。

バランスを考えずに追加工事などお金をかけすぎるとローン返済により家計が苦しい状態になりかねません。

まとめ:住宅購入時に先を見越して考えよう

住宅の購入時にあまり高額なローンを組みたくないからという理由で、外壁などに不具合がある状態で住宅を購入してしまい、数年後にリフォームローンを組んで修繕をするという方が稀にいます。

その結果、住宅ローンとリフォームローンの2つの支払いが重なり、かなり厳しい返済になる可能性があります。

住宅購入の際に、住宅ローンの中にリフォームの費用を組み込んで一本化する仕組みがありますので、住宅購入時に低い金利で借りられる住宅ローンの中で先の15年間くらいの修繕リスクを可能性として抑えておくことが大切になってきます。

修繕費用を抑えるためには、劣化などの不具合を早期に発見することも重要になります。
業者のようなプロではなくとも、発見できる不具合も多くあります。

そのために、年1回くらいのペースで自宅を意識して点検することをおすすめします。
外壁にヒビが入っていないか、雨染みが目立ってきていないかなど自分の目で判断できる限りでいいのでチェックしていただけたらなと思います。

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