外壁や屋根の汚れを強い水圧で洗い流していく【高圧洗浄】は、外壁塗装工事の中で重要な工程の1つです。
しかし、「汚れを綺麗に落とすだけなのなら、高圧洗浄は省略してもいいのではないか」と思う方も多いと聞きます。
水が周りに飛散するし、周辺もたくさん濡れてしまう、飛散防止シートをしているが近所の家に水しぶきが飛んでしまうこともあるかもしれません。
そこまでの危険をおかして高圧洗浄をする必要があるのでしょうか?
その答えは、ほぼイエスです。
今回のこの記事では、外壁塗装工事における高圧洗浄の詳細と重要度を徹底的に解説していきますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
それでは、一緒に見ていきましょう。
外壁塗装に高圧洗浄が必要な理由
外壁塗装の高圧洗浄は、とても重要な役割を担っています。
昔は電動の高圧洗浄機というものがありませんでした。
ということは、外壁や屋根洗浄専用の機械がなくても、手作業でできる作業だということです。
今でも「高圧洗浄機はいらない」と言っている業者さんもいるみたいです。
しかし時を経て、最近の外壁塗装工事において高圧洗浄作業は重要なものになりましたが、すべての外壁塗装工事で行うわけではありません。
下地が傷みすぎている場合、高圧洗浄することによって内部に浸透してしまうおそれがある、今よりもダメージを与えることが懸念されるときはしないことがあります。
高圧洗浄の基本的な知識
【高圧洗浄は2日間の乾燥時間が必要】
塗料を下地にしっかりと密着させるには、ゴミや古い塗膜を除去する高圧洗浄が非常に大事になります。
高圧洗浄は水を使用しますので、乾燥させた状態にしてから塗装をしないと、塗膜のふくれが後々発生してしまう原因になってしまうかもしれません。
そのため、高圧洗浄の後は、季節によって多少の差は生じますが最低でも15時間、可能ならば24時間は乾燥の時間に空けておいた方がよいと考えてください。
例えば、1日目足場設置、2日目が高圧洗浄だとすると、土日の休業日など2日間を利用して乾燥に使うなどが良いです。
もしも外壁に水分が残ったまま高圧洗浄の次の工程である下地処理や塗装に移行しても、仕上がり後に塗膜の不具合が発生して、塗膜が剥がれて気泡ができたりして塗り替えをしたとしてもすぐに劣化してしまう可能性があります。
【高圧洗浄だけでは落とせない汚れもある】
高圧洗浄は水圧で外壁の汚れを落としていくのですが、すべての汚れを落とせるというわけではありません。
そういうときは、職人が手作業で薬剤を使用しながらこすり落とす場合があります。
塗膜に浮きや剥がれが発生している箇所も、高圧洗浄だけでなく、金属製のヘラなどでこすって完全に取り除くことが重要になります。
高圧洗浄のあと、さらに手作業で古い塗装を取り除くほど、塗装の仕上がりが良くなってきます。
また、チョーキングで粉が付着している外壁を高圧洗浄しても、乾燥後に粉が少し残っている場合があるのですが、これは手抜きではなく、高圧洗浄では除去できなかった古い塗膜が粉化したものです。
粉化したものを完全に除去するまで高圧洗浄をしてしまうと、今度は下地に影響が出てしまう可能性があるので、洗浄をとめるタイミングが重要になってきます。
【劣化しているコーキングの補修を先に済ませる】
サイディングボードの目地や、窓サッシ周りのコーキング材は、紫外線や雨などの外的要因で劣化してひび割れたり縮んで痩せてしまうことがあり、その状態で高圧洗浄を当てると劣化箇所から外壁下地へ水が浸入してしまいます。
ゆえに、高圧洗浄より先にコーキングの打ち替えを済ませておかなければなりません。
コーキング材が劣化しているのに、補修をせずに高圧洗浄をしてしまうと、高圧洗浄によってさらにダメージを与えてしまうことになってしまいます。
【高圧洗浄で使用した水道代はどうなるの?】
結論から言えば、高圧洗浄で使用した水道代金は家主が負担します。
しかし、外壁塗装費用全体を見ても、高圧洗浄での水道代はそこまで高額ではありません。
勢いよく長時間、水を使用しているので不安になってしまう方も多いと思いますが、日本の水道代が安いおかげで、数千円の水道代しか高圧洗浄にはかかりません。
水道代がそこまでかからないので、せっかく高圧洗浄をしてもらうのならば、塗装しない部分で汚れている部分も洗浄してもらえるかお願いしてみてもいいかもしれません。
玄関の床や小さな塀などは、外壁や屋根のついでに洗浄してもらえる可能性があります。
高圧洗浄は重要だけれど外壁の状態やタイミングによる
ここまで高圧洗浄の重要性を説明させていただきました。
外壁と塗料との密着度を高めるためにも、高圧洗浄は重要な作業工程なのですが、下地が傷みすぎている状態や、高圧洗浄することによって内部に水が浸透してしまう可能性がある場合は高圧洗浄をしないこともあります。
あと、現状よりもダメージを与えてしまうおそれがあるときも高圧洗浄をしないことがあります。
このように高圧洗浄は重要な項目なのですが、必ずしも絶対にやらなければならないというものではないということを把握しておくことで、外壁塗装をするときに役立つと思います。
気になることが少しでもある場合は、依頼する信頼於ける業者に相談してみるようにしましょう。
皆様が良い外壁塗装工事に出会えることを願っています。
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