梅雨に外壁塗装をする意外なメリットとよく言われるデメリット

この記事の監修者

佐伯 明彦 (株式会社ソラ SOLA)

所有資格外壁診断士

外壁施工において構造性能や耐火耐久性能など外壁塗装をお考えの方に対して アドバイスをおこなっております。


梅雨に外壁塗装するメリットはご存知でしょうか? デメリットは知っていても、メリットは知らないという方は案外多いかと思います。

本記事では、意外と知られていない、梅雨に外壁塗装をするメリットをご紹介します。よく言われる梅雨の時期の外壁塗装のデメリットも解説しているので、合わせてお読みください。

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梅雨に外壁塗装をするのは控えたほうがいい?

外壁塗装について調べると、梅雨の時期は控えたほうがいいという情報をよく目にすると思います。しかし、果たして本当に梅雨に外壁塗装はしないほうがいいのでしょうか?

たしかに、梅雨に外壁塗装をするデメリットはありますが、メリットも存在します。デメリットだけを見ると「梅雨はやめておいたほうがいいかな」と感じるあと思いますが、メリットも知った上で判断していただきたいです。

デメリットしか知らないという方は、これから解説する梅雨の時期に外壁塗装をするメリットにも注目してみてください。

梅雨に外壁塗装をするメリット

先に、意外と知られていない梅雨に外壁塗装をするメリットをご紹介します。

まずひとつめのメリットは、梅雨は工事の予約を取りやすいというメリットです。これは、梅雨の時期は外壁塗装に向いていないと考える方が多いからでしょう。

引っ越しも梅雨の時期に依頼が減るように、外壁塗装も依頼が少なくなります。梅雨は依頼する人が少ないので、希望の日程で工事を進めてもらいやすいです。このメリットをご存知でない方は、意外と多いのではないでしょうか。

それに、梅雨といっても毎日雨が降るわけではないですし、夏に近づいているので気温が高く、晴れていれば早く乾燥します。晴れの日が続けば、梅雨でも早く工事がおわります。これも見落としがちな梅雨に外壁塗装をするメリットです。

梅雨は他の季節と比べて雨が降る確率が高くなりますが、そもそも梅雨の時期は外壁塗装ができないわけではありません。雨の日や湿度が高い日は塗装作業ができませんが、それは他の季節も同じです。工事が中断しても追加費用は発生しないので、工事費が高くなる心配もありません。

一年の中で外壁塗装の作業をしやすいのは春と秋ですが、その季節は工事の依頼が立て込むので、予約が取りにくいというデメリットがあります。上述したように、梅雨は外壁塗装の依頼を避ける人が多いので、狙い目の季節です。

梅雨の時期に限らず、外壁塗装の質を上げるには条件を守って施工するのが一番なので、結局は職人さんの腕次第ということになります。技術と知識に優れた職人さんなら、梅雨の時期でも堅実な施工をしてくれるでしょう。

品質に関しても、やはり腕のいい職人さんであれば梅雨でも高い質で仕上げてくれます。腕の未熟な職人さんだと不安がありますが、そこは業者選びで失敗を回避するのが現実的です。

季節的な環境でいえば、梅雨が特別に悪いというわけではありません。なぜなら、夏は炎天下の作業になるので職人さんにとっても厳しい季節ですし、冬も寒さや雪で作業が進まないことがあるからです。

梅雨は雨が降る可能性が高いものの、晴れていれば作業がしやすい季節であるといえます。最近の天気予報は精度がかなり高くなっているので工事の予定を立てやすくなっていますし。

9月や10月でも台風のシーズンに重なったら塗装作業が遅れるので、雨による工事の遅延はどの季節にもあることです。良心的な業者であれば、雨の日は無理に作業をすることはしないので、そういう意味でも安心して任せられる季節といえるでしょう。

梅雨に外壁塗装をするデメリット

梅雨の時期は他の季節と比べて雨が降る可能性が高いので、工期が延びてしまうのがデメリットです。晴れが続いて予定通りに塗装が終わればいいのですが、湿気が高い日も工事を避けたほうがいいので、雨と多湿の日は作業を中断せざるをえません。

作業をするかは職人さんの判断によりますが、良心的な業者であれば雨天や多湿の日に無理に作業をするようなことはしないでしょう。スケジュール通りに作業を進めようと雨天でも強行するような業者は、要注意です。

雨天時に塗装して乾燥する前に塗膜が雨水に濡れると、施工後に不具合が出る可能性が高くなります。乾燥後なら雨に濡れても問題ありませんが、乾く前に濡れるのは避けなければなりません。

また、足場が雨に濡れると、作業中に足を滑らせて転落する危険があるため、安全面も考慮して雨天は塗装作業を中断します。一般的な外壁塗装であれば、このように安全を優先した判断をするでしょう。

湿気に関していえば、晴れていても湿度が85%以上のときは外壁塗装の作業は行いません。日本建築学会が発行する「建築工事標準仕様書・同解説 JASS18 塗装工事」では、相対湿度が85%以上、もしくは換気が適切でない場合は塗装工場をしないとしています。これは、湿度が高いと結露によって塗膜が密着しにくくなるためです。

このように、湿度の高い梅雨の時期は、雨だけでなく湿度も考慮して塗装作業を行うか判断します。晴れていて、湿度が45〜80%であれば作業が可能です。

生活面のデメリットでいうと、外壁塗装時は塗料の飛散を防止するために窓に養生を施すため、工事が終わるまで窓が開けられません。梅雨のジメジメした日に窓が開けられないのは辛いですよね。

しかし、エアコンの除湿や除湿機で部屋の湿度は下げられるので、それほど大きなデメリットであるとはいえないでしょう。雨で工期が延びると窓を閉めっぱなしの期間が長くなりますが、塗装中でない壁の窓は開けられますし、梅雨であれば工事中にかかわらず湿気対策は必要です。

以上が梅雨の時期に外壁塗装をするデメリットですが、雨による工事の遅延は仕方ないですが、梅雨でも晴れていて湿度が45〜80%を超えていれば塗装作業はできるので、他の季節と比べてものすごく作業が遅れるわけではありません。

むしろ、雪が多い地域のほうが降り止むまで塗装作業ができないので、梅雨よりも作業がしにくいといえるでしょう。気温が5度を下回ると硬化が遅くなるため、塗装作業を行わないのが一般的です。

気温が40℃以上になると塗装作業ができないので、真夏の猛暑が続いた場合も作業を中断せざるをえません。実は梅雨以外の季節のほうが、作業条件が厳しいことがあります。

雨なら予報を見て作業の中断を判断できますし、梅雨でも晴れるのがわかっていれば作業を進められるので、予定は立てやすいです。それより夏の夕立など、突発的な雨のほうが対処に困ります。

梅雨はマイナス面ばかりが取り上げられますが、実はそこまで致命的なデメリットがないというのが正直なところです。どの季節もデメリットはあるので、あとは外壁塗装の塗り替えのタイミングを考慮して、いつ依頼するかを決めていただければと思います。

結局は塗装業者の対応次第

梅雨の時期に外壁塗装をすべきかどうかは、塗装業者次第です。あまり工事の品質が高くない業者に梅雨の記事に依頼すると、塗装の質が下がってしまう可能性あります。

しかし、腕のいい職人さんのいるレベルの高い塗装業者であれば、梅雨の時期であろうがなかろうが、正しい手順と方法で塗装を施してくれるでしょう。工事の品質の高い塗装業者なら、いつ依頼しても変わらないということです。

もし天候によって作業が難しいときは、無理に工事を進めることはしないでしょう。どれだけ腕のいい職人さんでも、塗装不可の日に施工するわけにはいきません。天候に合わせて施工をすべきか、中断すべきか判断する。それも塗装のプロの仕事です。

良心的な塗装業者であれば、雨や湿気で作業できないときは、その理由をちゃんと説明してくれます。説明があるかどうかは、信頼できる業者を判断する上で、とても重要な要素です。きちんと説明して施主の不安を解消してくれる塗装業者は、信頼できます。

逆に、ろくに説明もないまま雨天時に作業を中断したり、強引に作業を進めたりする塗装業者は信頼できません。説明責任を果たすのもプロの仕事です。

屋根の塗装も梅雨のメリット・デメリットは同じ

加えるならば、屋根の塗装も同じことがいえます。梅雨は屋根の塗装を避ける方が多いので、あえて塗装業者のスケジュールが空くこの時期を狙うのもアリです。

もちろん、信頼できる塗装業者を選ぶことが前提条件ですが、良心的な業者であれば、梅雨の時期でもしっかり屋根塗装をしてくれるでしょう。

外壁塗装をするのであれば、屋根塗装も同時に依頼したほうが費用と工期の節約になります。外壁と屋根塗装を同時進行すれば足場代を節約できますし、工期も別々に頼むよりも短縮できます。

家を建ててから屋根塗料の塗り替えをされてないのであれば、いちど点検を依頼されてみてはどうでしょう。屋根は外壁よりも塗装の劣化に気づきにくいので、定期的な点検と塗り替えをされることをおすすめします。

おわりに

最後までお読みいただいた方は、梅雨でも外壁塗装は可能であるということ、意外とメリットがあることをおわかりいただけたかと思います。梅雨は外壁塗装の依頼する人が少ないことを考えて、あえて梅雨に依頼するのもひとつの考え方です。

梅雨に限らず天候だけはどうしようもないので、そこは運を天に任せると考えたほうがいいでしょう。それよりも、どの季節でも正しく塗装をしてくれる業者を選ぶべきです。外壁塗装は定期的に塗り替えが必要なので、信頼できる業者をぜひ見つけていただければ思います。

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