最近の住宅のほとんどにはエアコンが設置されていると思います。
エアコンが設置されていると室外機が外壁面に取り付けられていることが多いと思います。
そんな室外機の周辺は、外壁塗装をする際にどうするのだろう?と疑問を持ったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
結論からいうと、室外機周辺の外壁塗装の方法は「室外機を養生してから塗装する」「室外機を取り外して隈なく塗装する」に大きく分けられます。
それぞれの方法に特徴がありますので、この記事で説明していきたいと思います。
しっかりと特徴を把握して、建物に適した塗装をしていただけたら幸いです。
それでは、いっしょに見ていきましょう。
目次
室外機を養生してから塗装する方法の特徴
エアコンの室外機やホースをマスキングテープなどで養生して、その周辺を塗装する方法になります。
この室外機を養生してから外壁塗装をするケースが一般的には多いといわれています。
そんな室外機を養生してから塗装する方法には、2つの特徴がありますのでチェックしていきましょう。
業者のミスを減らす
外壁塗装を依頼する業者はあくまで塗装のプロなので、エアコンの室外機を取り外すことに関しては専門外なので、ミスが生じる可能性がでてきます。
特に外壁材にサイディングを採用している壁は、室外機のカバーがアンカービスで取り付けられていることもあるため、力加減を間違うと壁を貫通してしまう危険があります。
ちなみに室外機を取り外すための特別な資格はありません。
施主からの要望を「できない」ということで、他の業者に移られてしまうのではと考えて不安な専門外なことも受けてしまう場合もあります。
そのため、打ち合わせの段階で室外機の関して触れずに養生をして施工するというケースが多くなっています。
養生による塗装の方がリスクを回避できるので、施主側も安心して依頼できるというメリットがあります。
どうしても塗り残しがある
室外機やカバーを取り外さないで塗装をするとなると、どうしても裏側などは塗り残しが発生します。
室外機を前方に移動したり、ホースをずらして塗装をおこなうのですが、どうしても刷毛が入らないスペースなどは塗り残しになってしまいます。
ちなみに、カバーは簡単に取り外せるものなら外して塗装してもらえる場合もあります。
ただし、カバーも外的要因によって劣化していることも想定して、取り外すときに破損させてしまうかもしれないというリスクを避けるために対応しない業者もあります。
塗り残しと聞くとイメージが悪いかもしれませんが、目につく箇所ではないので決して目立ちません。
室外機を取り外して塗装する方法の特徴
室外機やホースを取り外して塗装をすると、塗り残しがなく外壁塗装をおこなうことができます。
ただし、先述したように取り外す作業にリスクがあるので、対応してくれない業者もいます。
業者によっては対応してくれない
室外機の取り外しは、すべての外壁塗装業者が対応してくれるわけではありません。
外壁塗装業者にとって室外機の取り外しは専門外の対応なので、エアコンや室外機、外壁の破損のリスクを考慮して対応してくれない業者もあります。
それでも取り外してもらいたい場合は、施主側で電器屋に依頼してエアコンを取り外してもらうなどの対応をしなければなりません。
エアコンの取り外しは、間違った外し方をすると故障の原因になり、あからさまに故障はしなくても再設置したあとからエアコンの効きが悪くなることもあります。
外壁塗装業者に電気工事士の資格を持っている方が在籍しているのであれば、対応してくれる可能性は十分にあるので、聞いてみるのもひとつだと思います。
外壁塗装期間中は基本的にエアコンの使用が制限されるので、柔軟に対応してくれる業者もあるため相談してみるといいでしょう。
室外機の取り外し、再設置やシーリングに別途料金がかかる
室外機の取り外しや再設置、カバーの再設置時のシーリングには別途料金がかかります。
カバー周りにシーリングがある場合、シーリングを再施工する必要があるので、その分の費用も必要になります。
業者によって異なるのですが、再設置に2~3万円、シーリングの再施工も含めると5万円くらいといわれています。
ホースのビス穴は養生しない
エアコンの室外機のホースは外壁にビスで留められて設置されていることが多いと思いますが、外壁塗装の際にこのビス穴は養生しません。
結果、塗装をするとビス穴が塗料で塞がれてしまいます。
しかし、安心してください。
ビス穴が塞がれてしまうので、エアコンを交換するときなどに支障がでると不安に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ドライバーを使用すれば問題なくビス穴に回ります。
オプションで室外機やホースを塗装してもらえる場合もある
オプションによっては、外壁塗装の際に室外機やホース、ホースカバーなどを塗装してもらうことができます。
室外機はしっかりと下地調整をすれば、すぐに剥がれることはありません。
しかし、これらの塗装がオプションの場合、当然別途料金がかかります。
塗装範囲が狭かったり、室外機の台数が少なければサービスでおこなってくれる業者もいるでしょう。
まとめ
ここまで外壁塗装におけるエアコン室外機について説明してきました。
結論、理想的なのは室外機やホースなどを取り外しての塗装になるのですが、費用や発生するリスクを考慮して養生での塗装も選択肢として持っておいてもいいと思います。
養生で塗装したことで塗り残しが発生しますが、見えない部分なので何も問題ありません。
室外機やホース、ホースカバーの塗装なども対応してくれる業者もいますし、劣化の状態によっては交換になることもあるため、まずは気軽に相談してみることをおすすめします。
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