突然ですが、ご自宅にウッドデッキはありますでしょうか?
屋外に設置された木造テラスは、おしゃれさ満点で憧れている人も多いと思います。
そんなウッドデッキですが、設置されている場所によっては日光や雨風にさらされるため、劣化しやすいといわれています。
そのため、定期的に専門の塗料を塗装するなどメンテナンスをして劣化を食い止めなければなりません。
では、どのようにメンテナンスをすればいいのか?
この記事では、ウッドデッキ塗装に使うべき塗料やタイミング、注意点について紹介していきたいと思います。
参考になることが見つかると思いますので、ぜひ読んでみてくださいね。
目次
ウッドデッキを塗装するタイミング
ウッドデッキは、もともと屋外に設置されることが想定されているので、耐水性や耐候性に強い木材が使用されています。
だからといって油断してはいけません。
そのまま何もしないで放置してしまうと、日光や雨風などの外的要因にさらされて腐食やカビが発生してしまいます。
さらには、雨に濡れ劣化が進行することで、割れや反りが発生するおそれもあります。
このような劣化を防ぐためにも、ウッドデッキには塗装が必要なのです。
木材によっては、日光や雨に強いものがあり、塗装せずに使用することができるといわれていますが、変色してしまう可能性があります。
購入したときの状態をそのまま維持したいのであれば、塗装をすることをおすすめします。
では、具体的にいつ塗装をすればいいのでしょうか。
ウッドデッキを塗装するタイミングは、一般的に購入してから2~5年を目安におこなうことをおすすめしています。
しかし、塗料によっては購入してすぐに塗装したほうがよいといわれているものもあります。
また、自宅の環境によっては劣化の進みが早い場合があるため、そういうときは2年未満であっても塗装をして臨機応変に対応するようにしてください。
木材が損傷しているような状態まで劣化しているのであれば、塗装ではどうにもならないので、専門の業者に相談しましょう。
ウッドデッキ塗装に使用できる塗料の種類と特徴
ウッドデッキに使用できる塗料は、2種類に分けられます。
それは、「浸透型塗料」と「造膜型塗料」です。
この2つの浸透型塗料と造膜型塗料は、さらに油性と水性にも分けることができます。
ここからは、浸透型塗料と造膜型塗料に特徴について紹介していきます
浸透型塗料とは
「浸透型塗料」は、塗料が木材の奥まで浸透するという特徴があり、撥水性・防カビの効果を持っています。
塗装することで、木材の剥がれや割れが起こりにくくなるため、DIYをされる人には、扱いやすいというメリットもあります。
しかし、塗料が木材に浸透するため耐水性が高くなく、濡れる乾燥する、を繰り返していると木材の劣化を早めてしまうというデメリットがあります。
造膜型塗料とは
「造膜型塗料」は、塗装面に塗膜をつくることで、木材を劣化から守る特徴があります。
耐水性や撥水性に優れているのですが、劣化が進み塗膜が失われてしまうと、雨水がしみ込むようになり、腐食を引き起こしてしまいます。
また、天然木のウッドデッキに塗装をした場合、湿気によって天気は伸縮するのですが、塗膜がそれに追従できず木材が割れたり剥がれたりする可能性があるため、浸透型を使用するほうが多いみたいです。
油性塗料
ウッドデッキなどの木部に塗装する油性塗料は、オイルステインといわれています。
油性塗料のメリットは、雨水に強く耐久性に優れており、木材と塗料の密着度が高いことです。
デメリットは、ニオイです。
塗料が乾燥するときに発するニオイがキツイです。
あとは、水性塗料に比べると価格が高いものが多く、シンナーで薄めて使うものがあるなどDIYに慣れていない人には、使いづらい塗料だと思います。
水性塗料
水性塗料は、60%~70%が水でできている塗料です。
メリットは、発生するニオイが少なく、薄める際も水を使用するためDIYに慣れていない人でも簡単に扱うことができます。
子供が触れてしまったとしても、水で洗い流せるため安心して使用することができます。
デメリットは、耐摩耗性が弱く、耐候性も油性塗料と比べると低いため、耐久性に不安があるといわれていたのですが、最近では耐久性が向上してきています。
ウッドデッキのメンテナンス方法とは
ウッドデッキは、基本的に屋外に設置されているため、メンテナンスせずに放置していると劣化が早まってしまいます。
劣化を抑えるためにメンテナンスが必要なのですが、ここからはその方法について紹介していきます。
ウッドデッキは使用している木材によってメンテナンス方法が変わってきます。
まずは人工木をウッドデッキに使用している場合は、虫の被害にあったり腐食することがないため、ほとんどメンテナンスの必要がありません。
メンテナンスとしては、デッキブラシで洗い流す程度で大丈夫です。
ハードウッド系を使用している場合は、耐久性、耐水性に優れている特徴があるため、メンテナンスの必要がないといわれているのですが、デッキブラシで洗い流したり高圧洗浄機での洗浄を年に1回くらいの頻度でおこなうことをおすすめしています。
ソフトウッド系の木材を使用している場合は、しっかりとメンテナンスをおこなうことをおすすめしています。
頻度としては、ハードウッド系と同じく年に1回程度で大丈夫です。
まずはデッキブラシや高圧洗浄機でしっかりと洗浄してから、完全乾燥をさせてサンドペーパーで研磨をしてから、防虫や防腐効果がある塗料を塗装します。
これくらいしっかりとしたメンテナンスをおこなわないと、2~3年で使い物にならなくなってしまう可能性が高いです。
ウッドデッキ塗装をDIYでするときに揃えておくべき道具
ウッドデッキの塗装をDIYでおこなう人は、多いです。
そのため、慣れている人からすると、そこまで時間のかかるものではありません。
そこで、ここではDIYにまだ慣れていない初心者の人のために、ウッドデッキ塗装に必要な道具を紹介したいと思います。
●サンドペーパー…ウッドデッキの表面を軽く磨く
●電動サンダー…用途はサンドペーパーと同じ。電動のためサンドペーパーより作業が楽
●マスキングテープ…塗料を塗らない場所に塗料が付着しないようにする
●塗料カップ…塗料の缶から塗料を移すために使う
●刷毛…細かな部分を塗るために使う。幅の違うものが数種類あると便利
●ローラー…広い範囲を一気に塗装する際に便利
●塗料…使用する塗料によって効果が違う。2回塗るとさらに効果が望める
●不要な布…塗装した場所を拭くと、馴染みがよくなる
手を汚したくない人は、ゴム手袋を用意してもいいかもしれません。
あとは、塗装前に防カビ剤を塗る人もいます。
DIYの場合、ホームセンターで揃えられる安価なもので問題ないでしょう。
ウッドデッキ塗装をDIYでおこなうときの注意点
ウッドデッキ塗装をDIYでおこなうことは、慣れている人からするとそれほど難しい作業ではありません。
ですが、しっかりとした手順を踏んでいかないと、失敗してしまうかもしれません。
ということで、ここからはウッドデッキ塗装をDIYでおこなう際の注意点を紹介します。
●塗装する前にしっかりとゴミを除去する
●水で濡らした場合はしっかりと3日程度は乾燥させる
●塗料はかき混ぜてから使用しないとムラになる
●晴れている日に作業する
これら4つのポイントをしっかりと守っておこなうことが成功の近道です。
ウッドデッキ塗装を業者に依頼するとき
ウッドデッキ塗装に限らず、塗装を成功させるには経験と技術があるに越したことはないです。
経験と技術を間違いなく備えているのは業者になります。
しかし、ウッドデッキ塗装ができると謳っている業者のすべてが経験と技術を備えているわけではないのです。
なぜなら、塗装をするのに絶対に必要な資格というものがないからです。
やろうと思えば誰もができる作業というわけです。
では、優良な業者だという判断はどうすればいいのでしょうか。
簡単なところから少し紹介しますと、創業年数が長い業者というのも判断材料のひとつになります。
他にもありますので、ここから紹介していきます。
見積書の項目がしっかりと明記されている
例えば、打ち合わせの際に高い塗料を使うという契約だったのに、実際に施工してもらうと全く別の安い塗料を使われていたというケースがあります。
そうならないように見積書に塗料が具体的に何を使用されているなど、明記されているか確認するようにしてください。
高い塗料を無理矢理すすめてこない
高い塗料を使用すべきだと強引にすすめてくる業者がいます。
たしかに高い塗料で塗装すればさまざまな効果を得られるのですが、依頼者の意向を考慮せずにとにかく高い塗料をすすめてくる業者は、高い工事費用を取ろうとすることしか考えていないので、避けるべきです。
対策としては、候補の2、3社で相見積をとって提案内容を比較して、そんなに高い塗料を使わなくても充分だという旨を伝えてくれるような業者に依頼するようにしてください。
まとめ
ウッドデッキ塗装をDIYでおこなうことについて、いろいろな観点から説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。
ウッドデッキに使用する塗料の種類やメリット・デメリットなど把握できたと思います。
DIYに自信がない人などは、信頼できる業者に依頼することが一番です。
せっかくの素敵でおしゃれなウッドデッキ、長く美しく快適に使用できるようにメンテナンスを忘れずにおこなうようにしてくださいね。
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