ウレタン防水の基礎知識を学ぼう!知っておくべき防水性能

この記事の監修者

佐伯 明彦 (株式会社ソラ SOLA)

所有資格外壁診断士

外壁施工において構造性能や耐火耐久性能など外壁塗装をお考えの方に対して アドバイスをおこなっております。


防水工事の方法としてよく採用される「ウレタン防水」
なぜならメリットが多いからです。

この記事では、そんなウレタン防水の基礎知識について隈なく紹介していきます。

ご自宅にウレタン防水を検討中の人には、ぜひ最後まで読んでいただきたいです。
きっと知れてよかったという役立つ情報があると思いますので、いっしょに見ていきましょう。

ウレタン防水ってどんなもの?

まずはウレタン防水についての基礎知識を学んでいきましょう。
メリットやデメリットもいっしょに説明していきますので、見逃し厳禁です。

ウレタン防水(ウレタン塗膜防水工法)とは、ウレタン樹脂を塗装することで防水処理をする工事方法のことを指します。
液体状のウレタン樹脂が乾燥して固まり、ゴム状になることで密封性の高い塗装ができます。

ウレタン防水は、数ある防水塗装の中でも比較的メジャーな工法といわれています。

ウレタン防水のメリットとは

ウレタン防水のメリットは、とにかく価格が安いことです。
あと防水層が軽いので、建物への負担を抑えられます。

さらに大きなメリットとしては、施工がやりやすいという点です。
施工をしやすいということは、それだけミスが発生しにくいということに繋がります。

防水工事の中に、シートを貼り付けて防水をする工法もあるのですが、ウレタン防水は液体を塗装するため、どんな形状の場所でも防水加工を施すことが可能です。
複雑な形の建物でも難なく塗装をすることができます。

ウレタン防水のデメリットとは

ウレタン防水の最大のデメリットは、他の防水加工と比べて耐久性が低いことです。
紫外線が弱点といわれており、数年に1度の頻度で再塗装をすることが推奨されています。

先ほど液体状であるメリットを紹介させていただきましたが、液体状であるために塗りムラが起こりやすいというデメリットもあるのです。

ここでこれまでを簡単にまとめると、ウレタン防水は安くて簡単に施工できるが、紫外線に弱く耐久性が低いためメンテナンス費が他よりもかかる、といった防水方法となります。

ウレタン防水の補修サインを見逃すな

ウレタン防水のメリットやデメリットを把握できたと思います。
では、次にウレタン防水が必要になるタイミングについて紹介していきます。

ウレタン防水をすべきタイミングだというサインを危険度といっしょに紹介していきますので、見ていきましょう。

色褪せ

塗装が色褪せているだけならば、危険度は低いほうです。
本来よりも塗装の色が薄くなり色褪せてきたら、塗り替えを検討してもいいタイミングかもしれません。

塗装が色褪せてきたら、それは塗料の防水機能が下がってきているということなので、放置するとひび割れなどの劣化症状を引き起こしてしまうおそれがあります。

ひび割れ

多少のひび割れならば危険度は低めと判断してもいいと思います。
しかし、少しならば大丈夫だと放置してしまうと雨漏りに繋がりかねません。

ひび割れを発見したら、すぐにではなくても塗り替えが必要なサインだと覚えておいてください。

塗装の膨れ

塗装の膨れも危険度は低めです。
しかし、防水塗装の表面が膨れている場合、そこから水が浸入しやすくなるおそれがあるため、補修が必要と判断しましょう。

膨れを放置すると、そこから剥がれが発生してしまう可能性大です。

塗装の剥がれ

危険度はここまで紹介した中で、いちばん高いです。
剥がれが発生している場合、やはりそこから水が浸入してしまうため補修が必要です。

放置すると雨漏りの原因となるため、補修をおすすめします。

水たまりができやすくなっている

ベランダに水たまりができるようになっていませんか?
外のことだからと無視していませんか?

実は、ベランダや屋上に水たまりができやすくなっているのは危険度高めです。
本来、下地は排水溝に水が向かうように傾けて作られています。

水たまりができやすくなっているということは、傾きが正常ではなくなってきているということです。
そのまま放置すると、水たまりができる箇所の防水塗装の劣化が早まります。

下地の剥がれ

塗装の剥がれよりも下地の剥がれは危険度が高いです。
下地が剥がれているということは、表面だけではなく防水塗装の下地まで剥がれてモルタルが剥き出しになっている状態なので、防水機能が完全に無くなっていることになります。

雨漏りの発生原因になりますので、放置は厳禁です。

雨漏りが発生している

危険度MAXといっても過言ではありません。
屋根やベランダ周辺から雨漏りしているのならば、防水塗装や下地に問題が発生している可能性が高いですが、とにかく原因箇所の特定が急務です。

雨漏りを放置すると、室内に雨水が浸入してしまうことはもちろん、腐食などにより家の寿命を大幅に縮めてしまうおそれがあります。

一刻も早い対処が必要です。

ウレタン防水を長持ちさせるためには

せっかくウレタン防水をしても、すぐに劣化してしまっては意味がありませんよね。
他の防水加工に比べると耐久性が低いウレタン防水加工。

そんなウレタン防水を長持ちさせる方法があるので、紹介していきます。

トップコートを塗り替える

トップコートとは、ウレタン防水の仕上げに塗る塗料のことで、ウレタン塗料そのものとは別物です。

ウレタン防水をした場所の表面だけが劣化している場合、トップコートを塗り替えるだけで十分ということもあります。

防水機能の低下してしまう前にこまめにトップコートを塗り替えることで、防水機能をキープし続けることが可能になります。
5年を目安にトップコートの塗り替えをするだけで、ウレタン防水の持ちが全然違います。

小さなひび割れを放置しておかない

小さなひび割れは、部分的な工事だけで補修できる場合があります。
ひび割れが大きくなり全体的に広がってしまう前に、補修をすることをおすすめします。

定期的にルーフドレインの点検をおこなう

ルーフドレインとは、排水管の部品のひとつで、屋上などの雨水を排水するときに使用されます。

排水管、排水溝が詰まってしまうと、防水塗装の上に水たまりができやすくなり、雨漏りの原因になりかねません。

そのためルーフドレインは定期的にチェックするようにしてください。

15年に1度のペースで防水層を塗装する

防水塗装の寿命は一般的に約10年~15年と言われています。
しっかりとトップコートの塗り直しをおこなっていたとしても、15年までには塗り直しが必要です。

防水層の塗装をないがしろにすると、雨漏りなどの深刻な症状に繋がりますので、しっかりと防水層の塗装をおこなうようにしてください。

ウレタン防水をどんな業者に依頼すればいいのか

ウレタン防水を施工しようとした際の、依頼する業者の選び方をここからは紹介していきます。

せっかく家を守るためにおこなう工事。
依頼したのはいいけれど、全然効果が感じられないなんてことがないように信頼できる業者を選ぶようにしましょう。

経験と実績のある業者を選ぶ

実績がない業者に依頼してしまうと、施工に甘い点がある可能性がとても高くなります。
実力不足な業者に依頼すると、せっかく塗装をしても雨漏りなどに対して何の解決にもなっていないおそれがあります。

施工の甘い点を素人では判断することが難しく、すぐに劣化が見られたときに発覚する場合などもあり非常に厄介です。

どの業者も防水工事が得意というわけではありません。
そのため、口コミやホームページなどの施工実績を参考にして経験豊富な業者に依頼するようにしましょう。

相見積もりで選ぶ

相見積もりは、複数の業者に見積もりをお願いして比較検討することです。
業者を選ぶ際には、必ず相見積もりをとることをおすすめします。

1社だけの見積もりだと適正な相場がわからず、法外な価格を要求される場合もあります。
あと相見積もりをした際に、ものすごく安い金額を出してきた業者にも注意してください。

他と比べてとても安いからと依頼したくなると思うのですが、極端に安いと手抜き工事や使わなければいけないものを使わずに工事をされる場合もあるので避けるようにしてください。

自社で施工している業者に依頼する

自社施工している業者に依頼するようにしてください。
なぜなら、下請け業者を使う会社は仲介料を請求してきます。
それにより費用が高くなってしまうので、自社施工がおすすめです。

まとめ

ウレタン防水について説明させていただきました。
どのようなものなのか理解していただけたと思います。

耐久性は低いと言われますが、メンテナンスによっては長持ちします。
施工がしやすく費用も防水加工の中では安いので、一般家庭にはおすすめだと思います。
防水工事を考えている人は是非検討してみてくださいね。

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