注文住宅を建てるときや、建売住宅を選ぶときに大きなポイントとなることの1つがあります。
何だと思います?
それは、屋根選びです。
屋根には、デザインや素材にさまざまな種類があります。
しかし、それぞれにどんな特徴があるか知らない方が多いと思います。
そのため、いざ屋根を選ぶ場面に直面したとき、どういった屋根が適しているのかわからずなんとなく選んでしまったということも…。
今回は、そんな住宅に必要不可欠な屋根について種類や選ぶポイント、メリット・デメリットなど徹底的に紹介していきます。
一緒に見ていきましょう。
目次
住宅における屋根の役割
住宅に絶対に設置されている屋根。
そんな屋根の役割を知っていますでしょうか?
パっと頭に「風雨をしのぐ」という答えが浮かんだ方が多いと思います。
その答え、正解です。
しかし、それ以外にも屋根は耐震や防音、断熱など住宅を守るためのさまざまな役割を担っています。
さまざまな役割を持っている屋根だからこそ、最近では多くの種類が登場しています。
屋根に対して何を求めるかによって使用される屋根材が異なってきます。
屋根を選ぶときに注目すべきポイント
数多くの役割があり、デザインもさまざまな屋根。
そんな数多くの中からどういったポイントに注目して選べばいいのでしょうか。
機能面のポイントから紹介していきます。
耐久性
屋根の最も大きな役割は、風雨などから建物を守ることです。
そのため、長い期間、過酷な状況に耐えられることのできる耐久性に注目してみましょう。
屋根が弱いと雨漏りや台風が直撃したときに崩落してしまったりする可能性があります。
そういう危険性があるので、耐久性は確認しておいてくださいね。
防水性
日本は、雨がほぼほぼ降らないといった気候の国ではありません。
むしろ最近では、豪雨による住宅の被害が多く出てきています。
そんな大量の雨からまず住宅を守ってくれるのが屋根なので、防水性にも注目するようにしてください。
防水機能は、経年などによって劣化していくので、メンテナンス時期についても屋根の状態に合わせて知っておきましょう。
遮熱・断熱性
日光を遮断して暑さから人や家の中のものを暑さから守るのも屋根の役割です。
屋根の遮熱性が高いと、夏場の室温上昇を抑えることができ、その結果エアコンにかける費用が少なくなるので、節約につながります。
あと、暑さ以外に紫外線の遮断にも効果があります。
防音性
外部の音を遮断する防音性も注目ポイントの1つです。
車や電車の走行音、飛行機やヘリコプターの飛行音、雨が屋根にあたって発生する音を響かせない効果があるかどうかも大切です。
耐火性
自宅で火災が発生してしまった場合、屋根の耐火性が高いと、もしも屋根に火がついたとしても、延焼の燃えるまでに時間がかかるので時間を稼ぐことができる可能性があります。ます。
近隣から火災が発生した場合でも、延焼を防止する効果が期待できる場合もあります。
耐震性
地震大国といっても過言ではない日本。
強く大きな地震が発生した場合に、耐えることができる屋根の素材なのかどうかは、かなり注目すべきポイントの1つです。
価格
住宅は決して安いものではありません。
住宅にかけられる費用にももちろん限界があると思います。
屋根を選ぶ際には、価格にも注目して全体の予算の中でバランスの取れる屋根を選ぶようにしましょう。
どのような効果を重視するのかを考えながら屋根を選ぶようにしてください。
デザイン
一戸建ての場合、デザインの個性を演出するために屋根も重要になってきます。
住宅全体のデザインに合っているかどうかをじっくりと考え、見た人がおしゃれだと感じる屋根を設置することもポイントです。
メンテナンス性
屋根は住宅の中でも劣化が進みやすい部分の1つです。
そのため、メンテナンスがかなり大切になってきます。
劣化促進しやすいため、メンテナンスが一切不要なんてことは不可能です。
メンテナンス時期や費用なども重視すべきポイントの1つです。
代表的な住宅の屋根の形
屋根の形を決める際は、好みだけでなく立地や法律といったさまざまな要素を考慮して決めなければなりません。
ここからは代表的な屋根の形7つを特徴とともに紹介します。
切妻屋根
一戸建てを簡単に絵で描いてみてください。
と言われて多くの人が描くであろう定型的な三角屋根です。
とてもシンプルな形であることから設計も簡単で、コストも安いのが特徴です。
寄棟屋根
正面と背面に1枚ずつ、側面に2枚の計4枚を重ねるような形で作られた立体的な屋根が寄棟屋根です。
屋根の枚数が多くなるので、費用は少し上がりますが、屋根1枚の面積が少なくなるため、雨や雪がたまりにくいという特徴があります。
陸屋根
名前でイメージできた人もいると思いますが、平たく建物に蓋をするように設置されている屋根です。
雨や雪がたまりやすいのですが、使い勝手がよくて人気が上がってきています。
フラットなので、屋上をバルコニーとして開放して利用したり、エアコンの室外機を置く場所にも利用できる特徴があります。
片流れ屋根
1枚の板を立てかけたような形状の屋根です。
スタイリッシュなデザインとして近年では人気が高まってきており、屋根を設置する工程で継ぎはぎをほぼ必要としないので、設置費用を抑えやすい特徴があります。
雨や雪が流れ落ちる方向が1つになってしまい注意が必要になる点もあります。
入母屋屋根
寄棟屋根の上に切妻屋根を乗せたようなデザインの屋根です。
近年では、あまり見かけなくなったデザインですが、日本のお城のような見た目になることから一定の人気を得ています。
瓦を使用している日本家屋に用いられることが多く、個性的なデザインで複雑なつくりのため雨漏りには注意すべきです。
招き屋根
切妻屋根をベースに1枚の屋根を長く、反対側の屋根を短くして、さらに短い方を段違いのような形で設置している形の屋根です。
好みがわかれるデザインですが、屋根がわかれているので風の影響を受けにくいメリットがあります。
越屋根
屋根の上にさらに小さな屋根が取り付けられて2段になっているようなタイプです。
小さな屋根部分は、明かり取りや換気窓の役割を持っていて、室内の機能性を高められる特徴があります。
しかし、メンテナンス時に特殊な工事が必要で手間もかかりやすく費用も高額になりがちです。
代表的な屋根材の種類
屋根材は種類によって機能性が違ってくるので、代表的な種類を知り特徴を捉えておきましょう。
スレート
セメントと繊維材料から作られているスレート。
薄く作れるため使い勝手が良く、加工しやすい特徴があります。
コストも低く、新築時に使用する屋根材としては手頃な価格であることも魅力です。
その分、耐久面で弱い部分があるので、メンテナンスが重要で頻度も高くなります。
ガルバリウム鋼板
アルミニウムと亜鉛とシリコンを合成して作られており、着色がしやすく軽くて耐久性が高い特徴があります。
耐用年数が長いのですが、傷つきやすい面もあり台風などで屋根に何かが衝突したりすると変形してしまうことがあります。
ジンカリウム鋼板
石粒でコーティングされているジンカリウム鋼板は耐用年数がかなり長いため、メンテナンスの頻度が低いのが特徴です。
金属系の素材の中では、防音性も優れているのですが、価格が高額になりやすく、コーティング材がはがれてしまう可能性もあります。
瓦
国内で古くから使用されてきた屋根材です。
塗装が不要なので、メンテナンスの手間が少なく耐用年数も長いです。
しかし、瓦自体にかなり重さがあり他の屋根材と比較しても重いです。
そのため、屋根の重さに耐えられる建物である必要があります。
セメント
見た目は瓦のようで防音性を持ち、安いという特徴があります。
色も付きやすく、建物に合わせた屋根をつくりやすいです。
しかし、経年によって割れる可能性があり、重さもあるので耐震性が低いという点は注意しなければなりません。
まとめ:特徴を捉えて重視するポイントを決めよう
住宅における屋根の役割はさまざまで、どんな屋根を設置するのか、できるのか、その際にどういったポイントを重視すればいいのかを考えてデザインと素材を決めましょう。
それでもどんな屋根にすれば悩んで決められないという方は、依頼する業者に相談してベストな屋根を決めることをおすすめします。
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