ジョリパットって聞いたことがありますでしょうか?
一体なんのことだかわからないという方のほうが多いと思います。
ジョリパットとは、外壁の仕上げ材の種類のひとつです。
近年リフォームでは、徐々に数が増えてきているジョリパットの外壁。
外壁塗装は、外壁材の特徴に合わせた施工方法や塗料を選択しなければ、外壁本来の耐久性が落ちてしまうもので、ジョリパットも適切な施工方法が必要になります。
これからジョリパットのリフォームを検討している方やジョリパットのことを知りたいと思っていた方は、ジョリパット外壁のメリットやデメリット、施工の際の注意点について説明していきますので最後までチェックしてみてください。
目次
外壁仕上げに使用されるジョリパットとは
ジョリパットとは、外壁仕上げに使用する材料の名称で、ヨーロッパ発祥です。
ジョリパットは、外壁の仕上げ材としてだけでなく内装にも使用できるので様々な建物に用いられます。
ジョリパットは塗り壁材のひとつ
粘性であるジョリパットは、モルタル下地の上に直接塗って使うので、完成後の仕上がりは現場ごとに自由な模様にすることが可能です。
サイディングボードのように、デザインが既に決まっている外壁材と違い、現場ごとに自由に仕上げ方を選べるのが特徴です。
【塗り壁材とパネル材の違い】
外壁の仕上げ材には、塗り壁とパネルの2種類に分けられます。
ジョリパットみたいにモルタルなどの下地に塗って仕上げる外壁を「塗り壁仕上げ」と呼び、このような仕上げを「湿式工法」と呼びます。
逆に、サイディングボードなどの既にあるパネルを外壁に貼り付ける仕上げ方は、「乾式工法」と呼びます。
外壁塗装では、現在の外壁の施工方法が費用や工程に大きく影響するので、自宅の外壁材がどういったものなのかを確認しておくとよいと思います。
ジョリパット外壁のメリット4つ
ここからはジョリパット外壁のメリットを紹介していきます。
耐久性が高い
ジョリパットの耐用年数は、一般的に15~20年と言われており、仕上げ用の外壁材の中では長い方です。
同じ仕上げ用のリシン仕上げなどの塗り壁は、ひび割れが発生しやすいのですが、ジョリパットは塗り壁材の中では、ひび割れしにくい部類です。
ジョリパットは、硬化すると厚い塗膜を形成するのですが、この塗膜はやや粘性を持っているので、外壁への負荷方向に追従することができひび割れを防ごうとします。
意匠性が高く温かみのある雰囲気を持っている
ジョリパット外壁が持つ最大のメリットが意匠性の高さです。
塗り壁材であるジョリパットは、仕上げるときに櫛で引いたりコテで扇型に撫でたりすることで、伝統的な和風模様にすることができます。
あるいは、大理石調タイプを選び洋風の雰囲気を演出することも可能で、他にも塗料の色味や、屋根・付帯部の素材と組み合わせることで、様々な雰囲気を作り出すことができます。
こういった模様仕上げは、リシン仕上げや吹き付けタイルといった他の塗り壁仕上げ工法でも行うことは可能なのですが、ひび割れが発生しやすいといったデメリットが大きいです。
模様仕上げを行っても、ひび割れが発生してしまうことで、修復時に模様の一部が欠損してしまうことがあります。
しかし、ジョリパットはひび割れしにくいという特徴があるので、模様仕上げを長持ちさせることができるのです。
質感を残したまま塗り替えができる
ジョリパットは、専用の塗り替え用塗材を使用すれば、元のジョリパットの雰囲気を残したままリフォームすることができます。
本来、ジョリパットやデザインサイディングボードといった、表面に模様がある意匠系の外壁材は、塗り替え時に、凹凸が塗料で塗りつぶされてしまうことがあります。
このような外壁材の塗り替えは、無色であるクリヤー塗料を使用して、デザインを潰さないように塗装で保護するリフォームを行います。しかし、外壁材に色あせが発生していたり、汚れが付着していると、クリヤー塗料の下から劣化が見えてしまう可能性があります。
ですが、ジョリパットは専用の塗り替え材を使用することで、表面の質感を残しながら別の色に塗り替えることができます。
人材に優しい
ジョリパットは、安全性の高い商品です。
ジョリパットの中には、調湿効果・消臭効果・除菌効果を持つタイプなどがあります。
ジョリパット外壁を塗装する際の注意点
様々なメリットがあるジョリパットですが、施工の際にいくつか守るべき特殊なルールがあります。
その中には、ジョリパットを施工した経験を持つ職人にしか見抜けないものがあるのですが、依頼する前に覚えておくとよいので一緒に見ていきましょう。
専用の塗り替え材が必要
ジョリパットは、通常の塗料で塗りつぶしてしまうと、表面の質感が失われてしまいます。
そのため、塗り替え時には、塗料や工法選びが重要になってきます。
ジョリパットの純正の塗り替え材は、専用の塗り替え材というだけあって、やや特殊な塗料に分類されます。
ジョリパット専用の塗り替え材の中には、一般の塗料と施工方法が異なるものがあり、現場の職人を悩ませてしまうことがあるので、豊富な経験を持つ職人がいる業者に依頼するようにしましょう。
その際に、アフターフォローを確約してくれるか相談するようにしてください。
丁寧な高圧洗浄が不可欠
外壁塗装では、高圧洗浄作業という工程が必要不可欠で、下地用塗料を密着しやすい状態にする役割があります。
強力な水圧で外壁を洗浄する高圧洗浄なのですが、その水圧でジョリパットの凸部が削れてしまうことがあります。
ジョリパットの凹凸は汚れや水が溜まりやすい形状をしているため、塗装の前にこれらの汚れを除去しないと、せっかく塗装をしても塗膜の剥がれや劣化などの施工不良が発生してしまいます。
あと、ジョリパットは高圧洗浄のときに水を大量に吸い込んでしまうことがあるので、高圧洗浄が強すぎても弱すぎても外壁にダメージを与えてしまう可能性があります。
そのため、ジョリパットの洗浄は薬剤を使用したバイオ洗浄で、表面を傷つけないようにしっかりと汚れを除去する方法が採用されることがありますが、この方法を採用するかどうかは業者の経験値によります。
まとめ:選ぶべき価値のあるジョリパットは経験豊富な職人に依頼
高い意匠性と耐久性を持つジョリパットは、選ぶべき価値がある外壁仕上げ材のひとつですが、ジョリパットの特徴や施工するうえでの注意点を理解している職人でないと、ジョリパットの良い部分を引き出すことができない恐れがあります。
そのため、業者と契約を結ぶ前の見積もりの段階で、ジョリパットの施工経験の有無を確認するようにしてくださいね。
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